外国人の熱中症に対する意識
2018年10月24日〜11月07日まで、インターネット上で外国人を対象とした熱中症に関するアンケートを実施し、109人の外国人から回答を得ました。
また、10月31日に銀座で訪日外国人を対象とした熱中症に関する街頭アンケートを実施しました。
(アンケートについて詳しくはこちら)
そこで、この2つのアンケートから、外国人の熱中症に対する意識について考えていきます。
Q1.どの程度の気温で暑いと感じますか。(回答数:109)
80%以上の人が35度までに暑いと感じることがわかります。
しかし、2018年における猛暑日(最高気温35度以上の日)の日数は、7〜8月にかけて12回で、熱中症になる危険のある真夏日(最高気温30度以上の日)は64回にもおよびます。
このことより、高温な日本の夏に順応している外国人は少ないと考えられます。
ここからは、銀座で行った外国人を対象とした街頭アンケートから得られたものです。
Q2.日本の気温・湿度は自国より高いですか。
(シールの色: 赤→北米、青→ヨーロッパ、緑→アジア、黄→オセアニア、白→南米・アフリカ)
この結果より自国より高いと答えた人が半数以上であることがわかります。
Q3.日本で熱中症を発症したことがありますか。
56人中3人があると答えました。一見、少ないと感じるかもしれませんが、日本人は100人あたり3人のため、外国人の方が熱中症になりやすいと考えられます。
Q4.熱中症の症状・対処法について知っていますか。
18人が知らないと回答しました。人数としては、知らない人のほうが少数ですが、一人でも知らない人を減らしていく必要があります。
このアンケートを通して見えてきたのは、気温の低い国に住んでいる人は「熱中症」のイメージがしにくいということ。そもそも熱中症を自国で発症する可能性が低いから、熱中症という言葉の普及率が低いと感じたよ。まずは熱中症を知ってもらうことから必要だね。