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訪日外国人と熱中症

気温・湿度の分析

日本と比べて外国はどのくらい暑い?外国はどのくらい湿度が高い?

 最初に世界各国の首都における、最暖月(1年で最も平均気温が高い月)の平均気温を色分けして地図上に示しました。
 この地図から、緑や青で示されているヨーロッパや北南米の一部、オーストラリア、ニュージーランドは日本より約4℃〜15℃平均気温が低いことがわかります。つまり、青や緑の国は、
普段生活している中で日本ほどの暑さを経験することがないのです。
 一方、赤や日本と同じ黄色である東南アジアやアフリカなど赤道周辺の地域は、比較的日本と同じような気温の高さを経験していると考えられます。

 次に、各国と日本の最暖月平均気温平均値の差を色分けして地図上に示しました。
 この地図より、先ほどの地図で青や緑で示されていた地域は差が大きいことがわかります。
特にヨーロッパの地域は差が大きく、
日本の気温の高さに適応しにくい地域である
と考えられます。

 日本より気温の高い国は赤道付近の地域の他にあまり見当たらないね。つまり、ほとんどの国に住んでいる人が日本の気温に順応できない可能性があり、気温が原因で発生する熱中症の危険が高まるということがわかるね。


 次に湿度に注目します。
 湿度は熱中症を引き起こす一因であり、日本の熱中症指標であるWBGTでも考慮されています。

各国の最暖月における絶対湿度値(※)を色分けして地図に示しました。 (※:1㎥における水蒸気量)  この地図を見ると、日本に比べ最暖月の気温の値が低いヨーロッパは湿度も低いことがわかります。また、地中海沿岸は、最暖月の気温では日本との差が大きいわけではありませんが、絶対湿度は世界的に見ても低くなっています。
 つまり、訪日外国人の一部の人は日本の気温には順応することができても、湿度に順応することができない可能性があることがわかります。
  地図より、この可能性のある地域としてインドシナ半島、サウジアラビア・イラン・エジプトなどの砂漠地域があげられます。

 気温だけでなく湿度も熱中症発症原因のひとつ。自分が住んでいる地域の気候を日本と比べて、「○○が日本より低い」などと自分が注意すべきポイントを事前に知っておくことが必要だよ。

訪日外国人の中でも以下の地域に住んでいる人は、日本滞在中の熱中症の原因として

に注意が必要!