私たちが考える東京オリンピック時の対策
今まで得てきた情報を基に、私たちは5つの対策を考えました。
①誰が見ても分かる温度計の設置
メリット:出身国に関わらず温度を把握でき、自発的な熱中症対策の強化につながる。
デメリット:温度を示しても熱中症の危険度と結びつかない人がいる。
この対策に関連し、外国人に対してインターネット上でアンケートを行いました。(詳しくはこちら)
Q1.あなたの母国では、摂氏・華氏どちらを使っていますか。(回答数:109)
Q2.あなたは摂氏や華氏の変換を行うことはできますか。(回答数:109)
アンケートより、華氏を使用している人は8.3%となりました。これはアンケートの対象の多くがアジアの方であったことが要因と考えられ、実際には結果よりも多くの人が華氏を使用していると思います。
2問目の摂氏・華氏の変換ができるかどうかについての設問では、約40%の人ができないと答えており、さまざまな国から人が集まる東京オリンピックでは、誰が見ても温度がわかるような表示が必要だと考えました。
そこで私たちが考えた温度計の画面がこちらです。
摂氏・華氏両方で温度を表し、WBGTを顔文字(顔文字は〜28℃の時一番上、28〜31℃の時中央、31℃〜の時一番下が光る想定。)とともに表示します。摂氏でも華氏でも表示することで全世界から集まる観客が温度を知ることができます。WBGTは分析の結果、有効な指数であることがわかり、アンケートから温度のイメージには色・イラストがわかりやすいとわかったので、このような表し方を考えました。
この対策を考える時に、摂氏から華氏に変換するときには「摂氏×1.8+32」、華氏から摂氏に変換する時には「(華氏-32)÷1.8」の式を使えば良いことが分かったよ。
WBGTは、温度と湿度がわかればこの表から簡単に求められることが分かったよ。
②熱中症への注意喚起を多言語でペットボトルやうちわ等に記載
メリット:活用できるものに書かれているため、より多くの人に読んでもらいやすい。
デメリット:企業の協賛が必要。
(例)
暑い時に人が手に取りやすいものに記載する事でたくさんの人に見てもらえるチャンスがあるよね。熱中症を知らない外国人に呼びかけることも大切‼
③ミストの設置
メリット:風とミストを同時に出すことで冷感が生まれる。
デメリット:細かなミストでないと逆効果になってしまい、ある程度の性能が必要。配線が大変。
体温を下げることは熱中症を予防する上で重要だよね。駅や街中にあるミストはすごく人気だし、長時間観戦するときにリフレッシュにもなりそう‼
④冷水機の設置
メリット:無料であるため気軽に水分を摂取できる。
デメリット:衛生管理が必要。混雑が予想できる。
水分補給は大切な熱中症対策だよね。冷水機はすごく気軽だし、より多くの人が水を飲むようになるんじゃないかな。
⑤オリジナルデザインの冷却グッズの販売
メリット:冷却グッズとしての機能と、東京オリンピックグッズとしての機能を兼ね合わせられる。
デメリット:企業の協賛が必要。他の冷却グッズに劣らない物を作る必要がある。
東京オリンピックのグッズはその時しか買えないし、人気があると思う‼︎かつ冷却グッズとして観戦しながら使えたら嬉しい‼
上記の考えを、インタビューを行った組織委員会で働かれている先輩に提案しました。