ひじき

僕達は『ひじき』を取り扱っている『辻丈蔵商店』さんに取材させていただきました。 辻丈蔵商店さんはひじきを中心とした海藻類を製造販売されています。
   

ひじきが育つ自然環境について教えてください。
古来よりひじき作りには、5つの自然条件が欠かせませんでした。➀年間降水量が少ない⓶地盤が砂地で水はけが良い➂地下水が豊富である➃冬の天日乾燥に適した風がよく吹く⓹海運の便が良 いことの5つです。 これらの条件が揃った伊勢地方では、ひじき作りが盛んに行われ、全国各地で採取されたひじきが集まってきました。
ひじきはどのように育つのか教えてください。
ひじきは海藻で波の荒い海岸線付近の岩場で、岩を覆うように生育します。なるべくきれいな岩に生えてほしいと思っています。なぜなら、苔がついたまま製造するとゴミになってしまうからです。ひじきは根元をちょっと残して刈ります。またその場所に生えてくるからです。

伊勢ひじきとはどのようなひじきか教えてください。
伊勢志摩地方に受け継がれてきた製法で加工されたひじきが海路で江戸に運ばれ「伊勢ひじき」という名称が全国に定着し、古くから親しまれるようになりました。なので、「伊勢ひじき」は製造方法の表示であり産地を表すものではありません。 国産と外国産のひじきの大きな違いは、天然物と養殖物の違いと言えます。天然物は常に荒波に晒され、干潮時には直射日光を浴びて乾燥にも耐えなければならない過酷な環境です。それゆえ、養殖物に比べて強く、健全に成長するので、食感もしっかりとコシのあるものになります。 現在流通しているほとんどの韓国産ひじきは、養殖物であると言えます。しかし、韓国のひじきの養殖の歴史は長く、日本から伝えられた技術と製法により、その製品の品質は極めて高いと言えます。韓国のひじきも伊勢製法を使っているから、伊勢ひじきと謳えるようになりました。
ひじきの成分について教えてください。
海と太陽の恵みを受けたひじきには、現代人が不足しがちなミネラルや食物繊維がたっぷりです。昔は鉄釜を使っていたから鉄が多く含まれていましたが、今は鉄釜ではなくなったので鉄分の量は少なくなりました。
ひじきの製造工程を教えてください。
伊勢ひじきの製造工程の説明をします。
1、原藻を水槽の中に入れる。 
2、水槽の中で2回水を替えて塩抜きしますす。 
3、水切りした後、蒸し桶に入れ蒸作業をします。約1時間40分から2時間程度かかります。 
4、干場にて乾燥させます。乾燥する段階で長ひじきと芽ひじきに分かれてきます。
5、長ひじきは、目視にて選別し金属探知機を通し、製品として出荷します。 
6、芽ひじきは、2台の風力選別機にかけて石や貝殻やゴミ等を取り除きます。この2台の選別機の中には、9個の磁気がついています。
7、この後、色彩選別機を通し、ベルトコンベアーに落とし4人で目視します。
8、4人で目視選別をします。
9、目視した後、12,000ガウスの磁気を通して商品とします。袋詰め作業をします。
10、金属探知機を通して出荷します。

ひじきには、茎の部分と葉っぱの部分があります。茎の部分を長ひじき、葉っぱの部分を芽ひじきと言います。長ひじきは歯ごたえがあり、芽ひじきは柔らかく食べやすいです。
乾燥ひじき以外の製品について教えてください。
しそひじきというふりかけやひじきの粉末をうどんに練りこんだひじきうどんなどの製品があります。ひじきうどんは学校給食にも出しています。年に1回、組合が近隣にある高校と連携してひじきレシピコンテストをしています。
ひじきの日について教えてください。
毎年9月15日がひじきの日です。前はその日が敬老の日だったから、ひじきを食べて元気になってほしい、末長く健康に暮らしていけるようにという願いが込められています。
ひじきの日の前になったら、ひじきの無料配布を伊勢市のおかげ横丁で行っています。
手間をかけてひじきを作ってくださっていることが分かりました。ひじきがもっと好きになりました。
ひじきやポークジャーキーや魚の干物。住んでいる町や近隣だけでも、いろいろなおいしいかんぶつがありました。三重県内には
どんなかんぶつがあるんだろう・・・。 そう思った僕達は、県内のご当地自慢かんぶつについて取材させていただきました。