私たちの考え

かんぶつとは何か・・・から始め、歴史を調べたり、さまざまな取材をさせていただき、実際に自分達で調理したり食べてみたりしたことで、かんぶつの素晴らしさを実感しました。
かんぶつに携わっておられる方々からは、「干す・乾かす」という先人達の知恵に対するリスペクトを感じました。

《先人達に倣って・・・》
僕達もチーム結成当初から偉大なる先人たちの知恵に少しでも触れてみたくて、「家庭でのかんぶつ作り」を体験させていただきました。
ご近所のNさんの御協力のもと「さんしょう作り」を体験させていただきました。

5月21日 Nさんの畑にはのびのびと育っている「実さんしょう」があります。
収穫して網に入れて天日干しします。この段階ではまだ水分が多い状態で、ティッシュに包んで潰してみると水分が出てきました。
雨に濡れたりしないように気を付けながら、天日干しを続けます自然にはぜてカラカラになっていく様子は見た目や手触りなどで分かりましたが、素人の僕達ではいつまで干すのか見極めができませんでした
7月27日 Nさんによる見極めにより、干す作業が終わりました。      
果皮・実と小枝に分け、果皮だけを集めて、すりこぎとすり鉢を使って細かくして、瓶に詰めました。      
早速、家族の協力のもと、鰻を食べる時にさんしょうをかけてみました。爽やかな香りがして、とてもおいしかったです。今度は麻婆豆腐に入れてみたいと思いましたが、いろんな食材に合うのではないかと思いました。
今年の夏も猛暑で食欲が低下することもありましたが、冷ややっこにトッピングしたり麺類の薬味にしたりすると味に変化が出て食が進みました。家庭での地産地消のかんぶつ作りをさせていただき、昔の方々の知恵や日常生活に想いを馳せる機会となりました。 
             

《振り返ってみると・・・》
以前に実験考古学教室での催しを通じ、メンバーのうちの一人が塩作りを体験しました。
その時は、「塩=かんぶつ」という概念はありませんでしたが、1海で海水を採取して 2海水を天日干しして塩分濃度を上げて 3火をおこして鉄鍋で煮詰めて、4製塩土器でさらに熱を加えて出来上がる、 という工程を経て作った塩は、まさにかんぶつ作りだったのだと思いました。
天日干しの過程では、太陽の力だけでなく風の力も大切であることも学びました。

よくよく考えると、日本の主食で僕達が毎日食べている「お米もかんぶつ」なのだと思い至りました。
同メンバーが今までに体験してきた稲刈りは2通りありました。
一つは、稲を鎌で刈り取って束に稲架(はさ)にかけて天日干しし、もう一つはコンバインで刈り取った稲を大きな機械で乾燥する方法でした。
どちらの方法でも乾燥させることに変わりはなく、お米もかんぶつといえると思いました。

そして、調理実習の指導をしていただいたB先生が代表を務めておられる食育講座の一環で、同メンバーは幼少時に大豆栽培を行っていました。
枝豆を食べ、カラカラになった大豆を収穫し豆ごはんにして食べたり、食育講座で石臼で大豆を挽いてきな粉を作る体験をさせていただいていました。
今思えば、その体験もまた「かんぶつ作り」でした。

さらに、同メンバーが家庭科の課題でアルバムを見て自分の生い立ちを振り返っている時に、哺乳瓶でミルクを飲んでいる赤ちゃんの頃の写真がありました。
粉ミルクをお湯に溶かしたものなので、生まれながらにして「かんぶつ」のお世話になっていたのだと分かりました。

《まとめ》
今日食べたひやむぎも昨日食べたスパゲッティもかんぶつ。トッピングした海苔も鰹節もかんぶつ。今まで意識していませんでしたが、「かんぶつ」は老若男女問わず、人々の生活に深く浸透して、なくてはならぬ存在なのだと思いました。

干したり乾かしたりすることで水分が抜けていく。そうすることで腐りにくくなり長期保存が可能となり、重さも軽くなる。そうなることで運搬しやすくなり、宇宙でだって食べることができる。
長期保存ができるということは、買い物に行く機会を減らしたり計画的に使いやすいことに繋がっていくと思います。そうすることで、食品ロス削減対策になり得ると思います。
いつどこで発生するか分からない自然災害対策として、非常食を備えておくことは大切で、その観点からもかんぶつは欠かせない存在だと思います。
かんぶつの原料となる野菜や果物や肉や魚介類などの自然の恵みを大切にし、かんぶつの長所を生かし、かんぶつを活用していくことで、SDGs目標2「飢餓をゼロに」目標12「つくる責任つかう責任」目標14「海の豊かさを守ろう」目標15「陸の豊かさも守ろう」の一助となることも可能だと僕達は考えます。
そして生で食べるより栄養素が豊富となるかんぶつもあり、旨味がギュッと凝縮されているかんぶつはなんと言ってもおいしい!!かんぶつはカンペキなのではないでしょうか?


このサイトをご覧いただくことで、世界の自然の恵みや環境が守られ、人々の健康増進に少しでもお役に立つことができれば、とてもとても嬉しいです。