目次
このページは前のページの続きですが、特に交通面で引き起こされる騒音をまとめました。
車・バイクの騒音
まずはみなさんもご運転なさるかもしれません。車やバイクです。エンジンをかける時などに大きな音が鳴り、実はバイクの方が車よりうるさいです。
マフラーという部分は劣化すると消音効果がなくなりうるさくなります。また、改造をして音をわざと大きくしている人がいることもあります。
このマフラーは車検のときによく検査されるようになっています。
車・バイクはタイヤやエンジンなど、車両自体が発する騒音が規制されていて、日本は他国に比べれば騒音規制が厳しいです。
排気管の大きさだけで罰せられることもあります。
近年ではEV(電気自動車)が省エネのため流行っていますが、無音効果も期待されています。エンジン音がなくなるからです。
下のグラフは、ガソリン車とEVの音の違いです。
在来鉄道機関の騒音
続いて、使うことが多いであろう在来鉄道機関の騒音です。それ自体の走る音や、警笛などが騒音となっています。
在来鉄道は機関車・旅客車・貨物車の3種類があり、警笛は機関車が出します。法律では住居系地域のⅠと商工業地域のⅡに分けられており、Ⅰは70dB以下、Ⅱは75dB以下と制限されています。
鉄道は、車や航空機と違い通る道が明確に決まってます。なので、騒音を防止することは比較的容易です。しかし数が多くすべての
場所で対策しきれていないので苦情が出てきてしまいます。また、鉄道が走る橋の下にある家などは騒音対策が難しい上に、振動を感じることも多く課題点となっています。
航空機の騒音
最後に、航空機の騒音について説明します。航空機は便利な反面大きな音が出てしまいます。主な音の発生源はエンジンです。
エンジンをかけるときには燃やした燃料のガスを高速で噴射します。この音が騒音となっていてジェット騒音と呼ばれたりもします。
戦闘機などでは更に大きな音が出ます。ですが空を飛ぶためには出てしまうのは仕方がない部分も多いです。
また、滑走路を走る音やヘリコプターのプロペラが回る音などで騒音を感じることもあります。
航空機の環境基準は都道府県知事が地域ごとにⅠ、Ⅱと指定し、Ⅰは57dB以下、Ⅱは62dB以下と制限されています。
成田空港では、近くに住宅が多いことなどから夜間の運行を禁止しています。しかし2028年度には新たな滑走路が建設され運用時間が延長されると発表されており、
地元住民はそれを差し止めようと騒音と睡眠の関係の精密な調査などのためのクラウドファンディングを2023年10月まで行っていました。
訴訟も多く起きており、周辺市町村の住民140名が国と成田国際空港会社に対して運行時間のさらなる短縮と3億円の損害賠償を求めています。
他の空港や自衛隊の基地でも同じようなことが起きていて、たくさんのニュースになっています。
答え ジェット騒音