こうべ動物共生センターは、神戸市にある犬猫の譲渡や動物に関するイベントを行っている施設です。
共生には「人と動物、お互いの関係を大切にし、一緒に暮らしていこう」という思いが込められており、
人も動物もずっと一緒に暮らせるあたたかな神戸市の実現のため、
相談会やプログラムなども行われています。
今回は、こうべ動物教育センターで働いている獣医師の方にインタビューをさせてもらいました。また、後日実際に伺いました。
吹き出し型の見出しが質問内容で下がその返答です。また、使用している写真は直接許可をいただきHPから引用・直接撮影しました。
どんな事業なのですか。
こうべ動物共生センターは動物に関する公的機関として全国で初めて「共生」という名前がつけられて、 神戸市で犬猫の譲渡ををメインとした活動を行っています。他の施設と連携をしてやっていますが、センターには常に何頭か犬猫がいる状態です。 他にも子供向けのイベントプログラムなどを通じて、人と動物の共生の仕方を市民に多く知ってもらえるよう努めています。
様々な活動の中で普段から気を付けていることはありますか。
こうべ動物共生センターは民間の事業者がお金を支払って市の代わりに運営しています。 そしてお客様の中には動物好きもいれば嫌いな人もいて、様々な人がいますので、 なるべく中立的な立場で話すよう心がけています。
特に力を注いでいることは何ですか。
全ての犬猫たちに新しい飼い主を探すことはまだできていない状況です。 そして飼い主が見つからなかった場合、残念ながら処分という形になってしまうので それを少しでも減らすためにインスタグラムなどで活動して、 できる限り多くの犬猫たちにチャンスを与えられるようにしています。 他にも子どもたちの教育にも力を注いでいます。
動物はどのようなものに敵対心を抱くのですか。
当然動物の種類や性格によりますが、どんな人も許容する犬猫、知らない人には懐かない犬猫も、 誰にも心を開かない犬猫もいます。
動物が好む、嫌がる音について教えてください。
これも動物の性格によりますが、例えば猫は犬の声を嫌がります。
他にも野良犬や野良猫はテレビなどの音は聞き慣れず、
やはり聞き慣れている音は好み、聞き慣れない音は嫌がります。
また、猫は犬の声に敏感で怯えやすいようです。
こうべ動物共生センターはなるべく犬と猫の保管所を離すなど、工夫を施しています。
実際に訪問した際の写真ですが、日中は写真右の共同スペースで人の生活に近い環境で過ごしていて、夜は写真左の個室で過ごしているそうです。
人の声に怯えたりする保護犬や猫はいますか。
あまり遭遇したことはありません。 でも例えば、前の飼い主が男性だとして その男性が犬猫を叩いてたりしてたら 男性の低い音を怖がったりします。 また本能として、大きい音や低い音を怖がったりします。
動物と暮らす中で音や声に関して意識していることはありますか。
犬猫の保管所に色んな人に入ってもらったりテレビの音を流したりして慣れさせることで、 新しい飼い主が現れて一緒に生活するとき新しい生活の音に怖がらないように訓練させてます。
人と動物が楽しく共生できる理想の社会には何が必要だと思いますか。
そして私たち一人ひとりにできることはなんだと思いますか。
動物が好きで飼っているとしても中には嫌いな人もいると理解し常に意識を持つのが楽です。 飼ってない人もお互いに犬猫のことを少しずつ歩み寄っていくことが大事だなと思います。 そして将来動物と一緒に共生してくれたらいいなと思います。
まとめ
実際に訪れましたが、里親さんと過ごす家を催した部屋があったり、夜は一匹ずつ個室だったり様座な工夫がわかってよかったです。 猫が犬の声を怖がるというのは知らなくて驚きました。一人ひとりの意識が大切なことなんだなと改めて感じました。