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 水平を意識すれば、安定した写真が撮影できる
 
 
 安定感のある写真を撮りたいのなら三角構図です。三角構図はV字構図とも呼ばれます。この構図は地が広く、天が小さいのが特徴です。そうすることで、どっしりとして、力強い印象を与えることができます。出来るだけどっしりとした印象を持たせたいのなら、かがんで下から撮ってみましょう。アイレベルで撮ったときより、地が大きく、天が小さくなるので奥行きと安定感がでます。高さのあるものは、さらに高く天まで伸びているように感じ、奥に伸びているものは、さらに遠くまでずっと続いているような印象を受けます。撮影する位置や高さでもかなり印象が変わってくるので、自分の表現したいことに合わせていろいろなパターンを撮ってみると良いです。観光地で売られているようなポストカードの写真にもこの構図は使われているくらい定番で、安心感や安定感を感じます。また、高層ビルや山、木などを撮るときにも使われるので、奥行きや高さを出すことにも向いています。その場合は、横向きで撮るよりも、カメラを縦で構えて撮った方が、より高さを表現することができます。
 
 また、三角構図だと力強さを感じるだけでなく、被写体がまとまり、バランスよく見えます。風景などで三角形を見つけ、それをもとに撮影するとバランス良く撮れるといわれるくらいです。三角構図は他の構図とも組み合わせやすいので、たくさん試してみると伝えたいことが伝わるような写真を撮ることができます。
 
 三角形は自然風景でよく見られますが、人工物でも見かけることがあり、表現もしやすいのでよく使う構図の一つだといえます。山のように、もともと三角なものを探すだけでなく、複数ある被写体を線で結んで三角構図を作るというやり方もあります。三角構図は必ずフレームの上辺に三角形の頂角がこないといけないわけではありません。また、正三角形や二等辺三角形のようにきれいな形の三角形じゃなく、不等辺三角形のような形にばらつきがあっても三角形になっていたら三角構図となります。例えば空を三角構図で切り取って、逆三角形のような形にしても奥行き感がでます。このように、工夫次第でいろいろな場所から三角形を見つけることができます。
 
 しかし、底辺が水平になっていないと不安定になり、三角構図の特徴であるどっしりとした安定感が表現されないので気を付けてください。安定感のある構図は少し傾くだけでも不安定な印象を受けやすいので水平かどうか、よく注意して撮りましょう。
 
               
   
     
   
       
   
   
   
   
   
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