GM作物とGM食品のいろいろ


GMダイズ〜ラウンドアップ・レディー〜

GMダイズは、除草剤を使うことを前提に開発されたGM作物です。
除草剤でよく使われているのは、「グリホサート」と呼ばれるものです。
これは、植物のアミノ酸合成にかかわっている酵素EPSPSの働きを阻害してしまうため、
植物に必要なアミノ酸が欠乏してかれてしまいます。
そのため従来のダイズでは、除草剤をまくと雑草だけでなくダイズ自体も枯れてしまうので、
このグリホサートと呼ばれる除草剤は使えませんでした。
そこで開発されたのが、除草剤体制のEPSPS遺伝子が組み込まれているGMダイズ(ラウンドアップ・レディ)なのです。
グリホサートは、散布しても地中の微生物によってすみやかに分解されるため残留性がほとんどありません。
つまり、生態系に与える影響も小さいと考えられます。




砂漠で育つGMタバコ

砂漠は、太陽の日差しが強く水分が少ないため、植物体内意に活性酸素がたまりやすくなります。
そのため細胞が破壊されてしまい育ちにくいのです。
そこで開発されたのが、GMタバコです。
GMタバコは、活性酸素の分解能力が高い大腸菌(カラターゼ)を作る遺伝子を組み込んでいるため、
砂漠と同じ条件でも育つようになりました。




寒さに耐えるGMイネ

コムギは寒さに強いことで有名ですが、イネは弱いですね?
そこで、コムギの耐寒遺伝子をイネに導入する研究が行われました。
しかし、コムギとイネの遺伝子が違いすぎたため、どの遺伝子が耐寒性に関するのかが分からず、
現在はまだ耐寒性のGM作物は作られていません。




青いカーネーション

青色がかけている花(バラ・カーネーション・キク・チューリップなど)が多いため、
ペチュニアからあおや紫の色素を作る酵素遺伝子を取り出すことで、
青のカーネーションを成功させた。青色を生み出すのは園芸家の目標!




〜その他のGM作物(食品)〜
GMトマト(フレーバー・セイバー)…日持ちの良いトマト
Btトウモロコシ…害虫に強いトウモロコシ(しかし、害のない蝶までも殺す)
GMイネ…塩分に耐えるイネ
GMレタス…鉄分が過剰にあると手でも育つレタス
・有害物質に強いGM作物     などが研究されている



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