遺伝子診断の問題点は?


これからいろいろなヒトの遺伝子がどんどん調べられていくでしょう。
そうすると、そのヒトにあった医療を遺伝子という絶対的なデータに基づいて決めることが、可能になります。
これは、もちろん良いことなのですが、やがてはヒトのいろいろな性格までも遺伝子で判断できるようになってしまいます。

そうすると、「おこりっぽくて、わがままな子は産まない」・「優しくて、おとなしい子は産む」などというように、
子供を選択して産むようになってしまうかもしれません。

こういう風になってしまえば、世界中のヒトが同じような性格になってしまうかもしれなくなり、
一人一人の個性というものが失われてしまう可能性があります。

遺伝子診断は、病気の治療などに対してはとても役に立っていますが、
一歩間違えば、考え直したほうが良い点も多く含んでいるようです。



  第四章