STEAM教育の5分野とは
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの分野を横断的に学ぶ教育の考え方です。理数系の知識だけでなく、創造力や柔軟な発想を大切にし、現実の問題を自分で考えて解決する力を育てます。学校では教科ごとに分かれていますが、実社会の課題は「科学だけ」「数学だけ」で解決できる問題はほとんどありません。
そのためSTEAM教育では、分野を横断して学び、知識をつなげて使う力を伸ばします。また、仲間と協力して課題に取り組む経験を通して、協働力や実践的な思考力も身につきます。これはAIが活躍する時代や国際社会で必要とされるスキルで、将来の仕事や生き方にも大きく関わる力です。
例えば、環境問題について考えると科学の知識(Science)、数学によるデータ分析(Mathematics)、技術的解決(Technology)、構造設計(Engineering)、そして人に伝えるための表現力(Arts)が同時に必要です。同じように、医療の進歩には生物学的な知識(Science)とAI技術(Technology)、医療機器の設計(Engineering)、患者に寄り添うコミュニケーション力(Arts)、そして統計的な分析(Mathematics)が欠かせません。都市づくり、エネルギー、宇宙探査など、どんな分野でも複数の知識やスキルが組み合わさって課題を解決しています。こうした「分野を横断して考える力」が求められるのが、今の社会の特徴です。