フィンランド
教科横断の最先端教育
フィンランドの教育の大きな特徴は 「現象ベース学習(Phenomenon-Based Learning)」 です。これは、教科ごとに分かれた授業ではなく、気候変動・都市問題・水の循環など、現実世界の“現象”をテーマに複数の教科を横断して学ぶ方法 です。
生徒はテーマに沿って調査 → 分析 → 制作 → 発表 というプロセスを進めながら、批判的思考力・問題解決力・協働力を育てます。この学び方は、STEAM教育が重視する「技術と創造性の融合」や横断的な力の育成に非常に適しており、世界的にも先進的な教育モデルとして注目されています。
フィンランドの学び方
フィンランドでは、世界中で行われているSTEAM教育を、ひとつのテーマを使っていろいろな教科をまとめて学ぶ方法で取り入れています。
たとえば図のように、「食べ物と栄養」というテーマを決めて、科学・社会・技術・数学・芸術などの教科をつなげて学びます。生徒は、食べ物の栄養や体のしくみを調べたり(科学)、食文化の歴史を知ったり(社会)、料理の作り方を考えたり(技術)、材料の量を計算したり(数学)、盛りつけをデザインしたり(芸術)といったように、テーマに合わせてさまざまな視点から学びを深めていきます。
特徴
・時間割を教科横断プロジェクトに使う
フィンランドでは、時間割の一部をプロジェクト学習にあてることで、教科に縛られない自由な学びを実現しています。
・“子ども自身の問い”を尊重
テーマや問いは生徒自身が設定することが重視されます。そのため、一人ひとりの興味や関心に沿った探究活動が可能になります。
・評価も「プロセス中心」
テストの点数だけでなく、調べ方・試行錯誤の過程・協働の姿勢など、学びのプロセスそのもの が評価されます。
まとめ
これらの取り組みにより、フィンランドは「学びの自由度」が非常に高い国として知られています。生徒の 批判的思考力 や 主体的に学ぶ力 を育てる教育環境が整っており、STEAM教育の理念とも強く結びついた先進的なモデルとなっています。