中国
AI教育・探求教育の国家規模導入
中国は、世界で初めて AI教育を義務教育に組み込んだ国 です。2017年に発表された「新世代人工知能発展計画」によって、AI人材育成が国家戦略として明確に位置づけられました。これにより、小学校から大学まで一貫したAI教育カリキュラムが整備され、子どもたちは早い段階からデジタル・AIリテラシーを身につけられる体制が整っています。
中国のSTEAM教育の特徴
中国のSTEAM教育では、AIの仕組みやデータの扱い方を学ぶだけでなく、AIを使って社会課題を解決する探究型学習 が重視されています。このような、技術理解と社会課題解決を結びつける点が大きな特徴です。
実際の探求テーマ
中国の義務教育では、AIを「使えるようになる」だけでなく、現実の問題にどう応用するかを考える学習が行われています。代表的なテーマは次の通りです。
・交通渋滞の解消
AIシミュレーションで交通の流れを分析し、渋滞を減らすための施策を提案するプロジェクト。
・農作物の収穫量予測
データ分析を使って作物の成長状況や収穫量を予測し、効率的な農業管理を考える学習。
・河川の水質改善
水質データを収集・分析し、汚染の原因を特定。改善策や保全計画を立てるプロジェクト。
これらはすべて、AI × データ分析 × 社会課題解決 を組み合わせた実践的な学びです。
まとめ
中国がAI教育を重視する背景には、急速な都市化・環境問題・食料安全保障など、国家規模の社会課題があります。AI教育は「産業人材の育成」だけでなく、国民全体のデジタルリテラシー向上 を目的としており、社会全体でAIを使いこなす未来を見据えています。こうした学習を通じて、子どもたちは、実践的な問題解決力・データを読み解く力・AIを活用する力を身につけ、未来の社会で必要とされる能力を育んでいます。