シンガポールのSTEAM教育についての解説ページ

シンガポール

ICT国家が進める探究活動

シンガポールでは、国全体でICT(情報通信技術)環境を整備し、すべての教科で探究型学習を行う教育モデルを実践しています。教育省(MOE)は「EdTech Masterplan」を通じてICT活用を全国の学校に広げ、小中学校ではタブレットやパソコンを使った調べ学習、データ分析、実験、プロジェクト学習が日常的に行われています。これにより、教科を横断して考える力や問題解決力を育てることを目指しています。

シンガポールのモデル

ICTを活用した探究型学習では、すべての生徒がデジタルデバイスを使い、観察・データ収集・分析・改善提案・協働プレゼンという一連の流れを経験します。このプロセスを通じて、教科横断的な問題解決力が育まれます。

シンガポールのICTを活用した探究型学習モデルを示す図。全生徒がタブレットを使い、観察・データ収集・分析・改善提案・協働プレゼンの流れを通じて、教科横断的な問題解決力を育む教育の様子を示している。

シンガポール型STEAM教育

・科学実験から社会課題まで、デジタルツールをフル活用

教育省(MOE)は「EdTech Masterplan 2030」を掲げ、ICTを学びの中心に据えています。さらに ALP(Applied Learning Programme) では、都市技術(Scientific & Urban Technology)、持続可能性(Sustainability)などをテーマに、STEM+ICTを使った探究型プロジェクトが行われています。

・Google Classroomや学習アプリが標準化

全国の学校でタブレットやデジタルデバイスが整備され、Google Classroomや学習アプリ、LMS(学習管理システム)が日常的に使われています。これにより、授業・探究活動・発表がデジタルでシームレスにつながっています。

・単元ごとに探究→発表を繰り返す

ALPでは、デザイン思考を使って課題発見 → 解決策の検討 → プロトタイプ制作 → 発表 というサイクルを繰り返します。学校ごとに「環境」「都市技術」「メディアリテラシー」などのテーマが設定され、生徒は自分たちのアイデアを形にしていきます。

まとめ

シンガポールが小さな国でありながら世界トップレベルの学力を維持している理由の一つが、この ICTを基盤とした探究型学習 です。「知識を覚える」だけでなく「社会課題を解決する力」を育てることを教育の中心に据え、ICTを通じて効率的で創造的な学びを実現しています。