解離性障害

解離性障害とは

 解離性障害とは、ストレスや幼少期の養育者との愛着、心的外傷から対人関係に問題を抱え、社会的、職業的に支障をきたしているという状態のことを言います。別名ヒステリーともいい、こちらを聞くと馴染みのある方も多いでしょう。かつては女性のみに起こるものと思われていましたが、男女関係なくかかりえる病気です。

 自覚をしにくいのが大きな特徴で、うつ病や不安障害と併存することもあります。解離性障害には様々な種類があるので、ここでは主要なもののみをピックアップしていきます。


解離性同一性障害

 解離性同一性障害とは、自分の中に複数の人格を持っている状態のことを言います。多重人格と言えば多くの方が聞いたことがあるかと思います。

 人格は一度に2~10人持っているという例が多いですが、100人以上持っていたという事例も存在します。別の人格になると、年齢、性別、態度、癖などまで変わることがあります。周囲の人に嘘つきだと思われることがありますが、それほど大きな社会的問題は生じません。


離人症性障害

 離人症性障害とは、自分の身体が自分のものでないと感じてしまい、現実感が喪失するという状態のことを言います。触っても感覚がなかったり、本人は会話しているつもりでも声が出ていないなどの症状があります。感情が欠如し、自分が何かやっていてもやっている感覚が無くなります。


解離性障害かな?と思ったら

 解離性障害は、自覚することが難しい病気です。そのため、周りの人が率先して本人に教えてあげてください。病院に行くと血液検査、MRI検査といった一般的な検査から診断されます。初期の治療は信頼関係を第一とした安心感のあるものになります。また、治療中の周囲のサポートも重要です。長期的な回復のため、早めのうちから治療を受けましょう。



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