PTSD
PTSDとは
PTSDの正式な日本語名称は心的外傷後ストレス障害といいます。PTSDは生死に関わるなど、強い恐怖感を感じた体験がトラウマとなり、1ヶ月以上経ってもその時の出来事を自分の意志とは関係なしに思い出し、強い不安や恐怖、無力感や悪夢などを引き起こすことをいいます。
それは、生死に関わるというものだけではなく、レイプや戦闘体験、児童期に起きた虐待など重度の恐怖感を感じた体験などもPTSDのリスクへとなっていきます。PTSDは決して珍しい病気ではありません。一般的に強い恐怖感を感じた体験をすると、不安、不眠、動悸などを感じますが一過性の人が多いです。
また、あまりにも大きな恐怖やショックを体験したことにより、それが思い出されるとき落ち着いて整理することができず、精神が不安定な状態になります。
主な症状
・情景のフラッシュバック
・つらい記憶に苦しむことを避ける感情の麻痺
・記憶を思い出す状況や場所を避けるなどの行動変化
・集中力の低下や不眠、食欲不振
PTSDの患者の80%以上が他の精神病と併存しています。暴力やレイプなどの一度きりのものは治療しやすいのに対し、虐待やいじめなど長期的なものを完全に解消するのは難しく、現在も研究が行われています。
PTSDかな?と思ったら
PTSDは過去のことをずっと抱え込んでいる人がなりますが、過去を変えることはできませんし、一人でずっと考えていても何も解決しません。 周囲の人や専門の人に話をしてみて少しでも明るい未来を歩んでいくことは大切だと思います。