強迫性障害
強迫性障害とは
強迫性障害とは、自分ではつまらないことだとわかっていてもその事が頭から離れず、強い不安やこだわりによって、生活に支障が出てしまっている状態のことを言います。強迫性障害は解離性障害と違い、やや男性に多い病気です。また、20歳前後の方に多いです。
強迫性障害は、症状が2つの種類に分けられます。これらについてもう少し詳しく見ていきます。
強迫観念
意思に反して頭に浮かんでしまい払いのけられない考えのことを強迫観念といいます。その内容が「非合理的」とわかっていても頭から追い払うことができない状態です。
症状の例として、数字や対称性、物の位置などにしつこくとらわれていることがあげられます。また、思い込みや固定観念で恐怖や不安を感じてしまうこともあります。
強迫行為
強迫観念に掻き立てられて行う行為のことを強迫行為(強迫行動)と言います。自分では「やりすぎ」、「無意味」とわかっていてもやめることができないのが特徴です。
強迫観念のところででてきた恐怖や不安から何か行動を起こすという例が多いです。症状の例としては、家の鍵やガス栓などを異常に確認したり無性に手を洗ったりすることなどがあげられます。
強迫性障害かな?と思ったら
強迫性障害は、患った方のほぼ半数がうつ病を合併しています。症状も似ていますので、自分がそうなんじゃないかと思ったら心療内科や精神科に行きましょう。それにより詳しい専門的な検査で確実な病名を得ることができます。また、身近な人が強迫性障害になったら、とにかくつらいということを理解してあげてください。症状ををもつ人は外から見える以上に深刻な苦痛を伴っています。