選挙制度の歴史

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  プロイセンが普仏戦争に勝利→ドイツ誕生
  
  3月　民主的な選挙による帝国議会開会
  25歳以上の男子による普通選挙制、小選挙区絶対多数2回投票制を敷いていた。
  
  

  ひとことメモ

  小選挙区絶対多数2回投票制：
  １回目の投票で過半数を獲得する者がいない場合，上位２名による決選投票を行っていた。

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  ドイツにも工業化・近代化による、急激な人口増加や都市への人口移動が起きた。
  
  →選挙区の人口構成が、選挙後とに大きく変動し、選挙区間の歪みが増すこととなってしまった。
  
  人口増加により有権者数も増え、社会的構成も多岐に渡るようになり、政党数が増加し、一部の政党は組織的に急発展していった。
  しかし、急激な人口増加にもかかわらず，区割り変更がなかったため、農村と都市の一票の格差が広がってしまった。
  
  →全国規模で地域の支持獲得が難しかった、「左派系政党」と地域の支持が大きい、「地域政党」との間で獲得できる投票数に大きな偏りが生まれてしまっていた。
  
  先ほど説明した、小選挙区絶対2回投票制はこのような傾向を助長するものだった。
  
  →新興の社会主義政党・社会民主党では、小選挙区絶対2回投票制に対する不満が大きかったため、次第に選挙制度改革を希望する声が大きくなっていく。

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  エルフルト綱領に選挙法改正要求が記載される

  
  当時のドイツでは、有権者が候補者を選ぶという方法が重視されており、小選挙区制が当然と見なされていた。
  しかし、欧州各国で比例代表制が評価されており、比例代表制が実施されるようになっていった。
  
  

  ひとことメモ

  エルフルト綱領：
  1891年、ドイツ社会民主党がドイツ中部のエルフルトで開いた大会で、マルクス主義の立場から資本主義社会の発展法則と党の役割を明らかにした基本方針。

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  第一次世界大戦の背後で戦後体制を模索する動きがあった

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  帝国選挙法
  ①多数代表制の維持②比例代表制の採用

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  ワイマール憲法成立
  
  ①普通・平等・直接・秘密選挙
  ②比例代表制
  ③満２０歳以上の男女の選挙権を規定
  
  しかし、ワイマールの比例代表制は、政党中心の制度に対して徹することができなかった。

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  ベルサイユで講和会議が行われる。

  
  民主化が進んだが、経済的に多くの人が苦しんでいる時期に、民衆の支持を得て始まった、ヒトラーの政権が勢力を伸ばし始める。
  

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  ナチ党が総選挙で第2党に躍進する

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  ナチ党が第1党になる。 これにより、ヒトラーの首相指名が実現した。

  
  一方、第二次世界大戦の敗北を受けて、アメリカ。イギリス、フランス、ロシアの4国から分割統治をされる。
  
  その際の選挙制度としては、
  米国→小選挙区制を恐れた
  英国→イギリスでは小選挙区制を敷いていることから、小選挙区との併用制が採られた
  フランス→比例代表制を支持した
  
  最終的には、全国規模の比例代表制導入，相対多数型小選挙区制議席の増加，阻止条項が提案される

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  新選挙法可決
  
  日本では、小選挙区選挙と比例代表選挙の当選者数が別々に決定されていたが、ドイツでは、比例代表制の性格が強い選挙制度を取り入れていた。
  このため、1つの政党が単独で過半数を占めることは稀で、1949 年からずっとドイツは連立政権となっている。

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  １票制から２票制へ

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  選挙年齢の引き下げ（20歳から18歳へ）

参政権の歴史

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  25歳以上の男子による普通選挙制

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  満20歳以上の男女による財産制限のない平等で秘密投票による完全な普通選挙制度が決められる。（ワイマール憲法）

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  選挙年齢を18歳に引き下げる
  激しい学生運動や兵役義務を課される一方で選挙権は付与されなかったこと等が挙げられる

女性の参政権獲得までの歴史

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  ドイツで３月革命発生
  
  

  ひとことメモ

  ３月革命：
  ドイツ、オーストリア各地で起こった一連の自由主義的民族主義的革命。
  フランスの二月革命の影響をうけて、三月一三日ウィーンで暴動が起こった。
  自由主義の実現を目指す革命運動でウィーン体制を終わらせることとなった。

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  女性の文筆家や教育者によって「全ドイツ女性協会（ADF）」が結成される。

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  「全ドイツ女性協会」を結成した女性の一人が「女性福祉協会」を設立。女性の権利全般を要求する。

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  エアフルト党大会で、SPDが党プログラムに女性の参政権の要求を取り入れる。

  
  
  

  ひとことメモ

  エアフルト党大会：
  ドイツ社会民主党がドイツ中部のエルフルトで開いた大会で、マルクス主義の立場から資本主義社会の発展法則と党の役割を明らかにした。

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  女性活動家が「ドイツ女性参政権協会」を設立する。

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  ベルリンでBDFが主催する「国際女性会議」が開催される。25カ国1000人以上が集まるとともに、男女共同参画を目指す国際的な非政府組織「国際婦人参政権同盟（IWSA）」設立された。

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  第一回「国際社会主義女性会議」開催

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  結社法により結社の自由を制約する法律が廃止される。
  →女性の政治団体や政党への参加が認められるようになる

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  ドイツ皇帝が選挙改革を進めるなか、女性選挙権の要求が盛り込まれていないことが判明。
  →12月　女性活動家たちがプロイセンの州議会に選挙権に関する宣言を渡す。

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  58人の女性団体の参加者がバーデン内閣に対し、「女性の投票意欲は同等である」と要求。
  数千人が集まり、女性投票権の権利を主張した。
  
  

  ひとことメモ

  バーデン内閣：
  ドイツ帝国最後の内閣。
  1918年10月4日、前日に皇帝ヴィルヘルム2世によって帝国宰相に任じられたマクシミリアン・フォン・バーデン によって組閣された。
  帝国史上初の社会民主党員が入閣した内閣。

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  ドイツ帝国の崩壊。フィリップ・シャイデマンが共和国誕生を宣言した。
  
  

  ひとことメモ

  フィリップ・シャイデマン：
  ドイツの政治家。ドイツ社会民主党の議員として、第一次世界大戦後まもなく首相を務めた。

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  男女普通選挙権の導入が決定。

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  憲法制定議会選挙において初めて女性有権者が出席した。
  女性有権者の80％以上が投票し、423人の議員のうちの37人の女性議員が国会に参加。

参考文献