一票の格差を是正するために導入された「合区」ですが、合区の地域に住んでいる方は、合区という制度に対してどのように考えているのでしょうか。
徳島に住んでいる、30代〜60代の男女9名にアンケートを行いました!
全員が「行く」と回答しました。
今回、アンケートを行った方たちは、選挙に対する意識が高いことがわかります。
(30代男性)
一人一票が民主主義の基本であると思うので、一票の格差是正のための制度としてやむを得ないと思う。
(30代男性)
参院の議員数が減るのであれば、合区は賛成。
(30代男性)
平等であることは憲法で保障されている権利であり、一票の格差があるのは問題であり、合区制度は妥当だと思う。
(40代男性)
行政の単位として「県」という単位は生活に根付いているが、政治の単位としては、首都圏と徳島・高知や山陰などの人口減少が進む地域を同じ単位として
扱うことは適当とは言えない。
よって、「県」という単位ではなく「選挙区」という単位で区切る合区という考え方は合理的であると思う。
(30代女性)
一票の格差はもちろん重要だと思う。しかし、国政選挙の意義は普段、中央である東京からでは目の行き届かない、わからない地域の
実情や生の声を国政や各種政策に反映するためであると考えているので、2つの県に跨った地域の諸課題を国政に反映するのは無理があると思う。
(50代女性)
合区だと人口が少ない県の意見・声が国政に届かなくなってしまう。一票の格差以上の地方の格差の方に注目してほしい。
(国民健康保険が高い、道路アクセスが悪い、文化施設が乏しい、etc…)
(60代女性)
人口が少ないため仕方ないと思いつつ、地元に密着した選挙とは感じられない。
(40代女性)
県が違うと候補者の情報が少なく、馴染みがないため選びにくい。
(30代男性)
憲法では国民は法の下に平等。地方、都市部で一票の格差があるのは平等ではないと思うから。
(40代男性)
今後、若い世代の政治参加を促すのであれば、是正できる不平等は是正するべきだと思うから。
(30代男性)
長年の課題とされている格差是正の解決としての合区の採用には一定の理解ができる。
ただ、地方県民個人の意見としては、選挙区制と比べて選挙に行く意義が薄れるのではないかと思う。
(30代女性)
一票の格差はもちろん重要だが、地方の意見を国政に反映させるために、2つの県にまたがった意見を反映するのは無理があると思うから。
また、合区において、自分の県の候補者がいない場合、投票率が低下し、個人の意見が反映されにくくなってしまうから。
(60代女性)
議員さんの活動は県ごとで地元の方が熱が入ると思うから。
地元議員さんの方が馴染みがあり、応援しやすいため。
(40代女性)
県が違うと候補者の情報が少なく、馴染みがないため選びにくいから。
合区、県ごと、どちらでもよい、のそれぞれの回答人数に偏りはありませんでしたが、県ごとの選挙区が良いと答えた人が最も多かったです。
一票の差と地方に住んでいる人の意見が反映されることのどちらを重要視するかで合区への賛成・反対が分かれていると思います。
どちらも優劣つけがたいのでかなり意見がわかれているのではないかなと思います。
また、県が違うと馴染みがない候補者がいて選びづらいという意見もあり、
合区を行うにあたって候補者はもともとは違う選挙区であった地域での選挙活動を重点的に行うことが大切だと思います。
どちらでもよいと答えた2人は合区であってもなくても自分たちの意見が与える影響は変わらないと感じているそうです。
右のグラフのように、「行く」と答えた人がほとんどでした。
行かないと答えた人のうち、2人が合区に賛成、1人が合区に反対しています。