世界の選挙

選挙は、日本だけでなく、海外でも行われるものです。
アメリカの大統領選挙などに関するニュースなどを見聞きしたことがあるかもしれませんが、詳しく海外の選挙について知らない方が多いと思います。
私たちのサイトのテーマでもある、「投票率」の観点から、海外の選挙についてみていきましょう!!



海外の選挙の投票率ランキング(Top10)



海外の選挙の投票率ランキング(Top10)

(Our World in Data「Voter turnout」を参考に
グラフはメンバーが作成)



〜上位10位の国が90%以上もの投票率を獲得できている理由〜

・選挙の義務化
文部科学省の「主な投票義務制採用国」によると、投票義務制を採択している国は世界でも数十か国に上ります。
・投票しなかった場合の罰則
シンガポールでは特に理由がなく投票しなかった場合、選挙人名簿から氏名を消されますが罰金を払うと再登録されます。
・国土が小さく人口も少ない
・代理投票の黙認
ベトナムでは身分証明書の提示がないことや1箇所の投票所の規模が小さく顔見知りが多いので代理投票をしても問題視されることが無く家族による代理投票が散見されています。



よくニュースなどでは北欧が投票率が高い国として挙げられているので10位以内に入っていると思っていましたが入っておらず驚きました。 しかしその理由を探ってみると日本と環境が似ているためニュースで取り上げられているのだなと気づきました。



18歳~24歳の投票率

18歳~24歳の投票率

(グラフはメンバーが作成)




アメリカの若者たちは政治への意識が高いとよく言われていますが、実際は50%を切っていることを知り、驚きました。
しかしそれと同時に国土も広く人口も多いので当然の結果であるのだなと思います。
また、フランスの投票率が圧倒的に低く、日本と同じく若者の政治離れが起こっているのではないでしょうか?



参考文献

・Our World in Data「Voter turnout」 https://ourworldindata.org/grapher/voter-turnout?tab=table
・文部科学省「主な投票義務制採用国」 https://www.mext.go.jp/content/20210305-mxt_kyoiku02-000013239_2.pdf
・FNNプライムオンライン「「投票率」日本は世界139位 高い投票率の国には意外な理由が…“シルバー民主主義”では「活力低下」に」 https://www.fnn.jp/articles/-/258812
・朝日新聞 DIGITAL「投票率アップのヒントはオーストラリアに? 国政選挙90%の国では」 https://www.asahi.com/articles/ASQ896D7CQ7GPTIL02B.html
・VIETJO LIFE「ベトナムの選挙制度」 https://life.viet-jo.com/howto/basic/357
・石塚二葉「ベトナムの地方制度と省級人民評議会―地方議会選挙の機能に関する予備的考察―」 https://www.ide.go.jp/library/Japanese/Publish/Reports/InterimReport/2019/pdf/2019_2_40_004_ch02.pdf