基板への活用
撮影場所:真鍋研究室
▲実際に紙に金箔を転写した物の写真
メンバー制作
撮影場所:真鍋研究室
▲印刷に用いた3Dプリンター
撮影場所:真鍋研究室
▲真鍋研究室の様子
先ほど、紹介した研究をされている鈴木さんに質問させていただきました。(実施日:2022年7月8日)
Q.1
どういった研究に取り組まれていますか?
A.1
私は、
「3Dプリンターと転写箔を用いた両面基板の製作手法」
という、簡単にいうと、
「ボードに、電気を通す銀箔を熱でくっつけることで、両面基板を作成する」
という研究に取り組んでいます。
先輩から引き継いだので、こちらの研究を行い始めました。
Q.2
研究を通して、3Dプリンターのどのような点に可能性を感じますか?
A.2
私の思う、3Dプリンターの可能性を感じる部分は、
「自由性」
だと思います。今でも、様々な人がお家で作りたいモノを作れていますが、現在の3Dプリンターの低廉化が進むことで、より自由に様々なモノを作ることができるようになります。
Q.3
研究の中で、難しいと思うことはありますか?
A.3
難しいと思う点は、
「だいたいが許容されない点」
です。目視でやらなければならないので、毎回正確なものを作ることができません。本当は、センサーを使い、ノズルが基盤を押し付ける強さを測り、正確に転写出来るようにする必要があります。
押し付ける強さが、強すぎても弱すぎても悪影響を及ぼします。
撮影場所:真鍋研究室
こういった形で失敗するケースが多いです。
撮影場所:真鍋研究室
これが成功例ですね。比較すると、やはり、差があります。
0.1mm単位で調整しなくてはならないこと(圧をかけすぎると、筆跡が残ってしまい、圧力が足りなくてもうまく映らない)もあるので、なおさら、目算で行うのがつらいことがあります。
Q.4
将来は、どのような進路を考えていますか?
A.4
やはり、デジタル関連の職に就きたいですね。
真鍋教授に質問させていただきました。(実施日:2022年7月8日)
Q.1
真鍋教授が3Dプリンターを扱うことになったきっかけはなんですか?
A.1
研究開始は10年以上前のことになります。以前から、プリント基板加工機に興味があって、その流れでそこらへんにあった3Dプリンターを扱い出したっていう感じですね。
Q.2
今の教育などで3Dプリンターを教える必要性はあると思いますか?
A.2
私は、とても大事だと思います。空間認識能力などの直接的な効果もあり、視覚的な成果がわかりやすいので、とても楽しく、作れます。子供たちにはぜひとも、勉強してもらいたいです。また、子供たちが学ぶにしても、きっかけを与えるべきだと思います。
Q.3
将来の3Dプリンターはどうなっていくと予想されていますか?
A.3
私は、圧倒的に速さが増すと思います。
逆に聞きますが、皆さんはどうやったら印刷スピードが上がり、印刷時間が短くなっていくと思いますか?
うーん...
それは考えたこともありませんでしたが、出力口を増やしたり...とかですかね。
まあ、考えられる範囲内だと、あらかじめ枠組みを置いて、その上から樹脂を流すなど、様々な方法があると思います。そういった形で身近なアイディアで印刷時間を短くする、未来への道があるわけです。
“The best way to predict the future is to invent it.”
by Alan Kay
ぜひ、この英文の意味を考えてみてください。未来を創るキーワードがわかると思います。