Step.1
プリンターを
選ぼう
まずは、3Dプリンターを選びましょう。一重に3Dプリンターといえども、その種類は様々です。
Step.1では、あなたが作りたいものに合った、最適なプリンター選びのための"ポイント"を解説します。これを見れば、もう3Dプリンター選びに迷うことはありません!!!
3Dプリンターを選ぶうえで、覚えておくと良い "キーワード" を紹介します。
積層ピッチ3Dプリンターで積層する際の、各層"一"断面の厚さのこと。この値が小さいほど、プリンターの精度が高く、なめらかな立体を印刷できる。とは、造形物の、層一つ一つの厚さのことです。この値が小さいほど、凹凸の無い、なめらかな立体を印刷できます。プリンターの性能を知る上での、一つの指標になります。
撮影場所:電子技術研究部 部室
積層ピッチ3Dプリンターで積層する際の、各層"一"断面の厚さのこと。この値が小さいほど、プリンターの精度が高く、なめらかな立体を印刷できる。は、高さ方向(Z軸)の精度を決定していましたが、もちろん、水平方向(X軸,Y軸)の解像度の違いも、精度に影響を与えます。水平方向の解像度は、3Dプリンターの仕様欄にて「mm」や「DPI」の単位で表示されており、mmは数値が小さいほうが、DPIは数値が大きいほうが精度が高くなります。
印刷速度は、機種や印刷方式によって大きく異なりますが、準備や後処理にかかる時間も考慮することが重要です。「印刷速度=効率」ではないので、注意して選定しましょう。
樹脂(フィラメント熱溶解積層方式で用いられるチューブ状の樹脂で、リールに巻くことができ、扱いやすいのが特徴。)は、機種や印刷方式によって、使えるものが異なります。樹脂(フィラメント熱溶解積層方式で用いられるチューブ状の樹脂で、リールに巻くことができ、扱いやすいのが特徴。)は、印刷物の色や質感に大きく影響するので、自分が印刷したいものに合った樹脂が仕様できるか、事前に確認しましょう。
家庭用3Dプリンター個人での購入を前提とした3Dプリンターのこと。産業用に比べ印刷精度は劣るが、値段が安く、5万円を切るものもある。のプリント最大サイズ印刷できる最大サイズのこと。家庭用プリンターでは10~15cm四方、産業用プリンターでは20~30cm四方が一般的。は、15cm四方程度が一般的です。大きいものを印刷したければ、部品ごとに制作して組み合わせるという手もあります。価格とも相談しながら、適当な機種を選びましょう。
3Dプリンターには、様々な印刷方式があります。ここでは、家庭用プリンターとして一般的な、熱溶解積層方式加熱ノズルからフィラメント(樹脂)を押し出し、ステージに印刷する部品のこと。と光造形方式液体樹脂に光を当て、樹脂を硬化させることで断面形状を作成し、積層していく方式のこと。について紹介します。
撮影場所:電子技術研究部 部室
加熱ノズルフィラメント(樹脂)を押し出し、ステージに印刷する部品のこと。から押し出される溶けた樹脂を、ステージ3Dプリンターにおいて、造形物が印刷される土台のこと。プラットフォームやテーブルともいう。とノズルフィラメント(樹脂)を押し出し、ステージに印刷する部品のこと。の相対位置を変化させることで断面形状を作成し、積層していく方式です。
3Dプリンターと聞いたら、まず初めにこれを思い浮かべる人が多いと思います。コストパフォーマンスに優れており、現在主流の3Dプリンターです。
撮影場所:3Dソリューションセンター
液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。に光を当て、樹脂を硬化させることで断面形状を作成し、積層していく方式です。
3Dプリンターの各方式の中で最も歴史が古く、高精度な造型が可能で、表面が滑らかに仕上がるのが特徴です。