光造形方式

ホーム 3Dプリンターとは 3Dプリンターの種類 光造形方式
FUTURE
+
光造形方式
+

光造形方式は、液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。に紫外線を当て、樹脂を硬化させることで断面形状を作成し、積層していく方式です。このページでは、光造形方式の特徴や仕組みについて詳しく解説します。

目次

UTURE
基本情報

光造形方式の基本情報をまとめました。

ISO規格の名称液槽光重合法
別名SLA,DLP,LCD
プリンター価格安い物もある
印刷精度良い
UTURE
仕組み

光造形方式では、以下の流れで立体物を造形しています。

  1. タンクに液体樹脂を入れる
  2. プリンターのレジン樹脂のこと。特に、光造形方式などに用いられる、液体樹脂を表すことが多い。タンクに、紫外線を当てると硬化する、特殊な液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。(UVレジン樹脂のこと。特に、光造形方式などに用いられる、液体樹脂を表すことが多い。)をセットします。

    撮影場所:3Dソリューションセンター

    液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。が入ったケース

  3. 液体樹脂を硬化させ、"面"を印刷する
  4. 液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。に、印刷する形状に紫外線を当て硬化させ、面を印刷します。

    撮影場所:3Dソリューションセンター

    ▲プリンター内部の様子

    撮影場所:3Dソリューションセンター

    ▲紫外線を照射するタンク底

    この時、紫外線を"線"で照射し、徐々に断面を形成していく方式を、特に「SLA方式Stereolithography Apparatusの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、"線"で紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。」と呼びます。SLA方式Stereolithography Apparatusの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、"線"で紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。では、"線"で樹脂を固めるため、より繊細で複雑な表現が可能です。

    これに対し、紫外線を"面"で照射し、一気に断面を形成する方式が、「DLP方式Digital Light Processingの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、プロジェクターで紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。」と「LCD方式Liquid Crystal Displayの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、液晶ディスプレイで紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。」です。"面"で樹脂を固めるため、SLA方式Stereolithography Apparatusの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、"線"で紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。と比べ印刷精度は劣りますが、印刷速度が速く、また本体価格も安い傾向があります。

    メンバー制作

    SLA方式Stereolithography Apparatusの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、"線"で紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。DLP方式Digital Light Processingの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、プロジェクターで紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。の違い

    提供:3Dソリューションセンター

    ▲実物 左がDLP方式Digital Light Processingの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、プロジェクターで紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。・右がSLA方式Stereolithography Apparatusの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、"線"で紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。

    DLP方式Digital Light Processingの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、プロジェクターで紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。ではプロジェクターで、LCD方式Liquid Crystal Displayの略で、光造形方式の別名。光造形方式の中でも特に、液晶ディスプレイで紫外線を照射し、液体樹脂を硬化する印刷方式のこと。では液晶ディスプレイで、"面"を照射します。

  5. "面"を積み重ねる
  6. ステージ3Dプリンターにおいて、造形物が印刷される土台のこと。プラットフォームやテーブルともいう。をz軸方向に動かしつつ、断面を印刷することで、造形した面を積み重ねていきます。

    撮影場所:3Dソリューションセンター

    ▲"面"を積み重ねる様子

    ほとんどの光造形プリンターは、上部に設置されたステージ3Dプリンターにおいて、造形物が印刷される土台のこと。プラットフォームやテーブルともいう。を基準として、下向きに断面を印刷していきます。

    これにより、レジン樹脂のこと。特に、光造形方式などに用いられる、液体樹脂を表すことが多い。タンクの底を液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。が満たしているだけで、造形物全体を印刷することができます。

    メンバー制作

    液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。節約の仕組み

    紫外線は、タンク下部から印刷物の最下層へと照射され、印刷物は宙づりの状態となります。よって、印刷物の形状によっては、自重による脱落を防止するためのサポート材造形中、押し出されたフィラメントが浮遊するのを防ぐため、中空部分(オーバーハング)とステージの間に印刷する支柱。が、印刷物の上部に付きます。

    メンバー制作

    サポート材造形中、押し出されたフィラメントが浮遊するのを防ぐため、中空部分(オーバーハング)とステージの間に印刷する支柱。を付ける理由

    提供:3Dソリューションセンター

    ▲実際のサポート材造形中、押し出されたフィラメントが浮遊するのを防ぐため、中空部分(オーバーハング)とステージの間に印刷する支柱。

以上、光造形方式の仕組みでした。

豆知識! -洗浄・二次硬化編-

実はこの光造形方式、印刷したらそれで終わりではありません。"洗浄"と"二次硬化光造形方式などの3Dプリンターにおいて、印刷完了後、造形物をさらに硬化させるために再び紫外線を照射すること。"という作業をする必要があります。

  • 洗浄って?
  • 洗浄とは、印刷物に付着した、不要な液体樹脂液状の樹脂のこと。光造形方式の3Dプリンターでは、紫外線を当てると硬化する液体樹脂(UVレジン)を用いて造形している。を洗い流す作業のことです。洗浄液には通常、IPAやエタノール・アルコールを用います。

    撮影場所:3Dソリューションセンター

    ▲洗浄液が入ったケース

  • 二次硬化って?
  • 二次硬化光造形方式などの3Dプリンターにおいて、印刷完了後、造形物をさらに硬化させるために再び紫外線を照射すること。とは、硬化により造形された印刷物に、さらに紫外線を照射することで、樹脂を"完全に"硬化させることです。印刷物の変形防止や、強度向上の効果があります。

    撮影場所:3Dソリューションセンター

    二次硬化光造形方式などの3Dプリンターにおいて、印刷完了後、造形物をさらに硬化させるために再び紫外線を照射すること。を行う装置

UTURE
特徴

光造形方式の特徴を紹介します。

以上、光造形方式の特徴でした。

UTURE
ギャラリー

光造形方式のプリンターや、それらの印刷物の写真を紹介します。

UTURE
参考文献
前:熱溶解積層方式
加熱ノズルから押し出される溶けた樹脂で断面形状を作成し、積層していく方式です。
インクジェット方式:次
インクジェットヘッドから噴射した樹脂を紫外線で固めながら積層していく方式です。

戻る

文字
サイズ