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Autodeskの取り組み
プログラミング教育に注目が集まっている現在。その影で強まっている業界が"3Dモデリング教育"です。自分の思い通りを現実に。想像を創造する、そんなロマン溢れる未来の重要なキーになっていく産業を創り上げている企業が今回、取材した、「Autodesk」です。
Autodeskは、「Fusion 360」などの3DCADソフトComputer Aided Designの略で、コンピューター設計支援ソフトのこと。画面上で、平面や立体を取り扱える。のみならず、回路基板デザインができる「EAGLE」など様々なモノづくりに欠かせない ソフト の開発をされている企業になります。 大きく 車・建築・CG・ゲーム・橋などのコンストラクション などの業界にソフトを提供されています。
実際に提供されている3Dモデリングのソフトウェアを抜粋してご紹介したいと思います。
Fusion 360
  • 初心者から上級者に対応できる
  • Fusion 360には、様々な機能が充実しています。

  • CAM、CAD、CAE、PCB基板などの機能がある
  • 本来、一つのソフトではできないので、かなり便利です。

  • 学生に無償で提供されている
  • 学生のうちに、多くの技術を取得できるソフトです。

▲実際のFusion 360 作成画面・動作の様子 (引用元:Fusion 360)
Tinkercad
  • 視覚的でとてもわかりやすい
  • 図形を移動させて作れるので、とても分かりやすいです。

  • ブラウザ上で扱えて、とても便利
  • ソフトウェアをインストールせずに ブラウザウェブサイトを閲覧するために使用するソフトのこと。代表例として、Microsoft EdgeやGoogle Chromeがあげられる。上で動作します。

  • 無償で提供されている
  • 小学生からでも使用可能です。

▲実際の Tinkercad 作成画面・動作の様子 (引用元:Tinkercad)

両者の特徴などを述べさせていただきましたが、共通して言えるのは扱い易さと対応できる物体の種類ですね。また、私たちは、Autodeskの方からみた3Dプリンターについて、ご質問させていただきました。
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取材の経緯
私たちは、企業様を考えた際に、製作物にのみ、目が行ってしまっていると気づきました。そこで、思考を変えてみると、3Dモデリングには、3Dモデリングソフトが必要不可欠であると感じ、実際に我々が普段から使用している「Fusion 360」を製作されている世界 最大手の3DモデリングソフトメーカーのAutodeskに取材させていただきました。
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取材内容

Autodeskのエデュケーションアカウントマネージャーである中村様に、オンラインで取材をしました。(実施日:2022年8月16日)

撮影場所:メンバーの自宅

▲取材の様子

  1. 3Dプリンターの魅力や可能性はどういった部分にあると考えていますか?
  2. 学校での教育でCADを使用する例がまだ少ないと思いますが、どのようにCADなどの3Dモデル製作の教育を普及させていきたいと考えていますか。
  3. 3DCADへの壁をどのようにして取り払いたいと考えていますか?
  4. 将来は、どのような人材が求められると考えていますか?
  5. 中村さんがAutodeskに入社された経緯はどういったものでしょうか。
  6. 一押しのソフトなど教えていただけますか?

Q.1
3Dプリンターの魅力や可能性はどういった部分にあると考えていますか?

A.1
私は、3Dプリンターで何か、新しいモノを作る際にソフトという側面で携われることがとても面白く、魅力的だなと考えています。そして、3Dプリンター自体の魅力というと、 目的のある人が3Dプリンターを用いると思うのですが、 その人が考える「創造」したカタチをサポートすることができる という点で3Dプリンターは魅力的であり、可能性を無限大に秘めていると考えています。

Q.2
学校での教育でCADを使用する例がまだ少ないと思いますが、どのようにCADなどの3Dモデル製作の教育を普及させていきたいと考えていますか。

A.2
既に高専・理工系大学だと普及してきてはいます。個人的には、小学校・中学校でも、もっと普及してほしいと願っています。盛んに取り組みが進んでいるプログラミング教育と同じように、STEAM教育Science(科学)、Technology(プログラミング・技術学習)、Engineering(工学学習・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の頭文字5つをとった、近年話題になっている教育形態、指針のこと。様々な学校でこの「STEAM教育」の取り組みがすすめられている。」と連携して3DCAD教育を行ってほしいと期待しています。

東工大の非常勤をされていると伺ったのですが、学生は、3Dプリンターを使いこなしているといった感じなのでしょうか?

3Dプリンターは理工系・工学系の学科であれば使用する機会は多くあります。 またものづくり系クラブのロボコンロボットにある特定の目標を達成するようにプログラミングをし、その得点などで勝負する大会のこと。でも3DCADを学ぶ学生さんはたくさんいます。
ですので、高校生の早い段階から3DCADと3Dプリンターを使っておくことを強くお勧めします。

Q.3
3DCAD三次元(立体)で設計・製図を行うCADのこと。x軸・y軸・z軸の3つの軸を同時に使用して、立体を表現できる。の壁をどのようにして取り払いたいと考えていますか?

A.3
「壁」というものは多くの場合は自らでつくっていると感じます。 今までの使用した経験で必要と感じない場合は、危機感が無いと新しい技術を学ぶ機会を持とうとは思わなかったり、単純に環境がないからと諦めてしまっている方も多いかと思いますが、是非とも3DプリンティングとFusion 360を使用して学生のうちからの様々な壁に向かってチャレンジをしていただきたいです。

まあ、先ほどの話と繋がってしまうと思うのですが、やはり壁を感じても、一旦、触れておくということが重要なので、今のうちに始めておいた方がいいという結論になってしまいますね(笑)

どういった形で、小学校の教育に導入されると思いますか?

今でも少しだけ、小学校で使っている話を聞くのですが、ごくわずかです。ですので、今後の流れから考えると、学校の技術室などで置かれ始めるのではないかなと思います。

Q.4
将来は、どのような人材が求められると考えていますか?

逆に皆さんはどのような人材が求められると思いますか?

[リク]
やはり、現在ないものを3Dプリンターの特徴を活かして、問題を解決できる人とかですかね?
[リュウシン]
3Dプリンターをなにか大会などの目的物に対して、使用する人だと思います。
[タカヒサ]
3Dプリンターで実績となる成果を生み出せる人だと考えます。
[ユウタロウ]
やっぱりやる気がある人だと思います!!!

ありがとうございます。
今答えていただいた人物像がこたえになるとおもうのですが、私は、そういった理想像を考え、その人物像にできるだけ近い形に自分を効率的に近づけられることができる人が求められていくかなと思っています。

Q.5
個人的な質問になるのですが、中村さんがAutodeskに入社された経緯はどういったものでしょうか。

A.5
元々は、大学でプロダクトデザインを専攻していました。その後、3DCAD三次元(立体)で設計・製図を行うCADのこと。x軸・y軸・z軸の3つの軸を同時に使用して、立体を表現できる。や3Dプリンターのコンサルタント事業を行う企業にいました。そして、スタートアップなどに携わったりなどして、今に至ります。

Autodeskでは、エデュケーションアカウントマネージャーと呼ばれる立場になっていまして、Autodeskが無償ライセンスを学生さんに提供しているように、世界各国でのそういった取り組みに携っています。経緯としては、入社前まで、大学で非常勤などもしていたので、そこで3Dモデリング教育などへの関心が高まったという感じですね。

Q.6
一押しのソフトなど教えていただけますか?

A.6
Fusion 360ですかね。CAMCADで設計した図面を基に、工作機械での加工に必要な数値制御プログラムなどを作成する機能のこと。、レンダリング、ジェネレーティブデザイン、PCB基板のデザインなどの多種多様な機能を使えて、なおかつクラウドユーザーが、データを自身のパソコンではなく、インターネットを介した世界中のどこかのサーバーに保存し、利用できるようにする機能のこと。上でデータを管理でき、そういった機能が学生の皆さんなどには無償で提供されているので、とてもおすすめです。

ぜひ、これをご覧の方は、Fusion 360を使用して創造の道を歩んでみてください。

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取材を終えて
私たちが取材を終えて終えて感じたことは、Fusion 360の秘める可能性と、そういったソフトを開発するAutodeskの教育への取り組みの強さです。私たちも、こういった教育の普及の一部として、もっと楽しく学べるサイトを作りたいと考えました。
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参考文献
前:基板への活用
芝浦工業大学の真鍋研究室では「3Dプリンターと転写箔を用いた両面基板の製作手法」について研究しています。
部室での利用:次
私たちの部活内での3Dプリンターの活用や、実際に私たちの作ってみた物などを紹介しています。

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