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DNAのコード配列

DNAの暗号を64個の単語(コドン)で書かれた文章だと考えるなら、遺伝子はその文章を構成する1つ1つの文にたとえることができます。

ただ、DNAの文章は、いくつもの文が切れ目なくつながった形で書かれています。
したがって、情報が正しく読み取られるためには、1文の開始点と終点がはっきりしなければなりません。

その開始点と終点を示しているのが、読み始めと読み終わりを意味するコドンです。
読み始めはメチオニンを意味するのと同じコドンで示され、これは「開始コドン」と呼ばれます。
一方の読み終わりを示すコドンは3種類あり、これらは「終始コドン」と呼ばれます。

開始コドンと終始コドンの位置イメージ

つまり、開始コドンから終始コドンまでの塩基配列が、1種類のタンパク質のアミノ酸配列(=コード配列)となるわけです。

もう少し詳しくいうならば、コード配列の前後には「制御配列」と呼ばれる特別な塩基配列が存在します。DNAにしまわれている情報はRNAに転写されてから実際に利用されるのですが、この転写作業の開始と終止を制御する役割をはたしているのが制御配列です。

また、開始コドンの前には、開始コドンが正しく読まれるようにするための特有の塩基配列(リボソーム結合配列)も存在します。

つまり制御配列は再生の仕方を記録する機能だといえます。
そして、そしてそれぞれのボタンを支えるような形でコード配列が存在するわけです。

なお、制御配列には、アミノ酸を意味するようなコード配列は存在しません。

補足

伝令RNAがDNAの鋳型となるべきの反応が起こる際、RNAポリメラーゼUという物質がまず最初にプロモーターと呼ばれる遺伝子の部分に結合することによって始まります。
そしてその反応が起こる前にエンハンサーと呼ばれるプロモーターよりも遙かに遠くにある部分にアクチベーターと呼ばれるタンパク質の固まりが合成することでRNAポリメラーゼUの反応を催促するのです。

つまり、現在の研究では開始コドンよりもさらに前の部分にタンパク質合成に関する遺伝子の機能が確認されているのです。


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