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コドンとは

DNA上の塩基は3つの並びがひとかたまりで、1種類のアミノ酸を意味します。
この塩基3つの暗号を「コドン」といい、コドンの並び順によってアミノ酸の結合順序が決定されます。
また、このような三つ一組の塩基配列のことを「トリプレット」といいます。

四種類の塩基、「A」「T」「C」「G」からなっており、四種類の中から三つの並びで意味が決まります。
三つの並びにすることで4×4×4=64 種類のアミノ酸を記録することができます。
これがもし二つの並びだと、4×4=16 種類で、十分なアミノ酸を記録することができません。

たとえば、DNA上に「ATGAGACAT」と塩基が並んでいると仮定しましょう。
これをコドンで分けると、DNA上には「ATG-AGA-CAT」という順序で3つのコドンが並んでいることになります。
そして、ATGがアミノ酸A、AGAがアミノ酸B、CATがアミノ酸Cを意味する場合、「ATGAGACAT」という塩基配列からは「アミノ酸A-アミノ酸B-アミノ酸C」という順番で3種類のアミノ酸が結合したタンパク質が作られます。

つまりコドンによって指定されたアミノ酸が、コドンの並び順にしたがってつなげられていくというわけです。

コドンは全部で64種類あって、それぞれが何というアミノ酸を意味しているかを一覧にまとめた表です。

コドン表

これを見てわかるように、64種類のコドンのうち、61種類がアミノ酸の種類を決定し、アミノ酸1種類につき、複数のコドンが存在します。

またその中でも特に「AUG」は、メチオニンを意味すると同時に、アミノ酸のつながりの先頭を示す「読み始め」も意味します。
残りの3種類は、アミノ酸の種類ではなく、「読み終わり」を意味します。これは「アミノ酸のつながりは、ここで終わりですよ」ということを意味する暗号で、アミノ酸のつながりを1つの文章にたとえるなら、読み終わりのコドンはピリオド「.」や句点「。」に当たります。

簡単に言えば、全部で64個あるコドンという単語で書かれた文が遺伝子なのです。


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