それでは、リボソームで実際にタンパク質合成の過程についてみていきましょう。
伝令RNAがリボソームに運ばれてくると、まず、伝令RNAにある制御配列が働きます。
コード配列の開始位置が正しく読まれるように、リボソームの位置が調整されるのです。
つまり、制御配列は「ここが開始位置ですよ」ということをリボソームに教える機能を持っているのです。
伝令RNAが正しい位置に来たら、コード配列の戦闘にある開始コドン「AUG」に対応するアンチコドン「UAC」を持った転移RNAが相補結合します。
続いて、あたかもレールの上を走るように、リボソームが伝令RNAの上を移動していき、伝令RNAのコドンが順番に読みとれられていきます。
すると、それぞれのコドンに対応した転移RNAが、次々と伝令RNAのコドンに相補結合します。
また、それと同時に、転移RNAが運んできた各アミノ酸がつながって、タンパク質が作られていきます。
そしてリボソームがコード配列の終わりまで移動したところで、アミノ酸の鎖がリボソームから離れます。
これでタンパク質の完成です。
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