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タンパク質の作り方

人間の体のを動かすにはタンパク質が必要不可欠です。
それでは、タンパク質はどのように構成されているのでしょうか?

タンパク質を作るために必要な設計図は細胞一つ一つに存在する細胞核の中にあるDNAに「塩基配列」という形でしまわれています。塩基配列とは、A(アデニン)T(チミン)C(シアニン)G(グアニン)と呼ばれる四種類の塩基で示されている形のものをいいます。


一方で、そのタンパク質を実際に合成する役割を果たしているのは核の外にあるリボソームです。つまり、実際の作業はDNAがしまわれている、細胞核の外で行われているのです。したがって、タンパク質を合成する時には、塩基配列で示された設計図をリボソームまで運ぶ必要があるのです。

しかし、DNAの中にある設計図はとても貴重なものです。そのため、DNA上にある設計図の情報の必要な部分をコピーして、その情報をリボソームへと運ばなければなりません。このときに、情報を運ぶ役割を担っているのがRNAと呼ばれるものです。

それでは、タンパク質がつくられるまでの一連の流れを見てみましょう!

タンパク質合成の流れ

まず、生物の体内でタンパク質を合成する必要が生じると、DNA上で作りたいたんぱく質の合成に必要な塩基配列がRNAにコピーされます。このコピーされることを「転写」と言って、DNAの塩基配列をコピーしたRNAのことを「伝令RNA(messengerRNA:mRNA)」と呼んでいます。tRNAは運び屋、mRNAは手紙のような役割です。

次に、伝令RNAは細胞核の外に出て、情報をリボソームへと配達します。

しかし、塩基配列はそのままでは意味がなく、塩基配列の暗号を解いて始めて効果が見られます。そのためリボソームで、DNAからあらかじめ転写しておいた塩基配列(=伝令RNAの塩基配列)の暗号が読み取り、それにしたがって必要なアミノ酸が結合されて、タンパク質が作られるのです。

この一連の伝令RNAからタンパク質が作られる過程のことを「翻訳」と言います。
塩基配列の暗号を解くというのは、伝令RNAの塩基配列すなわちRNAのコドンを読み取るということです。
このときには、伝令RNAとは別に、さらにもう1種類のRNAの助けが必要になります。それが「転移RNA(transfer RNA:tRNA)」と呼ばれるRNAです。
転移RNAは伝令RNAに並んでいるコドンの内容に従ってアミノ酸を運ぶ役割を担っています。

このように、DNA上の塩基配列からタンパク質が合成される過程では、伝令RNAと転移RNAという2種類のRNAが働いているのです。


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