豊富な種類

冷凍食品の多様性

今ではお弁当用のおかずだけでなく、食卓向けの冷凍食品も人気となっています。 チャーハンやピラフなどの米類はもちろんのこと、肉系、魚系、揚げ物、グラタン、ピザ、麺類、さらには単に野菜を凍結させただけの商品も存在します。 つまり、一度レンジで温めてそのまま食べられるものだけでなく、材料として利用できるものまで冷凍食品として売られているのです!

冷凍食品の分類

現在では多種多様な冷凍食品が開発・販売されており、大きく4つのカテゴリーに分類することができます。

  • 生食用冷凍鮮魚介類
  • 無加熱摂取食品
  • 加熱後摂取食品
    • 凍結直前加熱食品
    • 凍結直前未加熱食品

それぞれを詳しくみていきましょう!

生食用冷凍鮮魚介類

厚生労働省の「冷凍食品の規格基準」では「冷凍食品のうち切り身又はむき身にした鮮魚介類であり、生食用のものを凍結させたもの」と定義されます。 下ごしらえが済んでおり、加熱せずにそのまま食べられる冷凍食品を指します。 魚介類の刺身やむき身などが例として挙げられます。

無加熱摂取食品

ほうれん草もカットして冷凍するだけ!

厚生労働省の「冷凍食品の規格基準」では「冷凍食品のうち製造又は加工した食品を凍結させたもので、飲食に供する際に加熱を要しないとされるもの」と定義されます。 加熱の必要性がなく、すでに加工もされている冷凍食品のことです。 冷凍野菜、茹でだこ、フローズンケーキなどが例として挙げられます。

加熱後摂取冷凍食品

加熱後摂食冷凍食品は、食べる前に加熱調理が必要な冷凍食品を表します。 冷凍前に加熱調理がされているか否かで、さらに細かく分類されます。

凍結直前加熱食品 凍結の直前に加熱されている冷凍食品で、最も一般的とされています。 コロッケやフライなどの揚げ物類はこの種に該当します。
凍結直前未加熱食品 凍結の直前に加熱されていない冷凍食品です。 冷凍餃子やシュウマイなどがこちらに分類されます。

氷菓などは冷凍食品ではない

氷菓、ラクトアイス、アイスミルク、アイスクリーム(名称の違いは乳成分含有量による)はいずれも冷凍食品ではありません

ラッシー

えっ?!でも冷凍庫に入っているよ?!

そもそも冷凍食品とは、調理または解凍することを前提として、保存のために冷凍された食品です。 凍った状態のまま食べることはありません。

一方、先述の4種に関しては、凍結状態のまま食べるのが一般的です。 そのため冷凍食品の定義から外れているので、別物として扱われています。

賞味期限についても違いがあります。 冷凍食品は包装に賞味期限の表示が義務付けられています。 しかし、アイスクリームなどは一度溶けると状態が変化し、外見で異常を認識できるので、賞味期限の表示を省略することが認可されています。 わざわざ表記しなくても問題ないということです。

まとめ

冷凍食品は、加熱の必要性の有無などによって4種類に分けることができますが、多様性は計り知れません。