まとめ
私たちはサイト作成を通じて、冷凍食品への理解を深めました。
こだわりの調理方法・味つけなどで、いつでも簡単に短時間でおいしいものが食べられます。 またコロナ禍で外出できない時も、ストック食材として大活躍でした。
冷凍食品を調べていくうちに、普段わたしたちが口にしている鮮度のよい状態の食品が、技術の向上や企業の努力で成り立っていることがわかりました。
収穫後の野菜や果物、水揚げ後の魚などが、あたりまえのように食卓に並ぶ現在の食生活。 また、自国では生産していない食料や料理なども味わうことができ、わたしたちはとても恵まれた環境にいます。
しかしこの先、地球温暖化が進むと食物の収穫量が減ってしまう可能性があります。 その際に、冷凍の技術が私たちの救いになるかもしれません。
人間は食べないと生きていけません。 その為にも、食料を貯蔵したり新鮮なまま運んだりする必要があります。 日本ではもちろん、海外でも収穫時期に違いがあり、色々な食材が色々な地域で作られています。 たくさん作られる時期にたくさん収穫し、そして保存ができれば、地域間や国間でお互いに助け合うことが可能となります。 もちろん貯蔵や輸送にはエネルギーも必要で、その問題についても今後わたしたち世代は考えていく必要があると思います。
食べることは生きていくこと。 「おいしい」笑顔は幸せなしるし。 この先も冷凍技術が進化し、わたしたちの充実した食生活を支えてくれていることに、感謝したいと思います。
冷凍食品とは
冷凍食品とは-18℃以下で保管された食品で、最大の魅力は保存性に優れていることです。 そのため、冷凍食品は持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できると期待されています。
食卓に出すには手抜きが過ぎると思われるかもしれませんが、手軽においしく食べられる冷凍食品には充分な栄養が含まれています。 それぞれのメーカーが「お客様のニーズにお応えしたい」というこだわりをもって開発した商品です。
冷凍技術の進歩
葛原猪平が日本の冷凍技術史の幕を開け、1世紀が経ちました。 遠洋漁業での漁獲物長期保存をはじめとして、冷凍技術は時代とともに大きく進化してきました。
ブライン式やエアーブラスト方式などの従来の技術を遥かに超えるレベルの急速冷凍技術が日本でも普及すると、冷凍食品が製造されるようになりました。
急速冷凍の最大の特徴は、最大氷結晶生成温度帯の通過に要する時間が大幅に短縮されていることです。 食品中の水分が氷の粒となって食品を傷つけることによる品質低下への懸念が払拭されました。
急速冷凍技術は食品産業や水産業だけでなく、物流や医療、地方創生にも役立てられるようになりました。 つまり、私たちの生活に身近な存在になっているのです。
また急速冷凍をさらにアップデートし、フリーズドライやプロトン凍結という新たな冷凍技術も誕生しました。 今後の進化にも目が離せません! 冷凍技術の進歩とともに、冷凍食品もまた革命を遂げるのでしょう。
国内外の市場
各メーカーのブランド戦略により、私たちはより安全・安心な冷凍食品を低価格で購入できるようになりました。 消費者からの評価により、商品がリニューアルされたり、あるいは新商品が生まれたりしており、幾度もの改善が重ねられています。
諸外国でも冷凍食品は人気となっています。 日本とは違い、当たり前のように食卓に出されるようです。
そんなグローバルな冷凍食品を日本でも楽しめる店舗も存在します。
冷凍食品産業の問題点
冷凍食品産業の主な課題は、電力や物流にあります。
何かを冷凍するということは、それなりの電力を必要とします。 現代でこそ消費者の省エネルギーへの関心が高まっていますが、日本が発電の多くを火力に頼っている以上、膨大な電力を消費するのは決していいことではないはずです。
環境負荷への懸念としては、フロン使用の問題も挙げられます。 フロンは大気圏上空のオゾン層を破壊し、地球環境に深刻な影響を与えてしまいます。 そのため、代替フロンへの移行が冷凍食品業界でも求められています。