日本水産株式会社

このページでは、日本水産株式会社(以下、ニッスイ)に取材した内容(一部を公式HPより引用、許可をいただいております)をもとに、現代の冷凍食品の魅力を紹介しています。

取材日(ご回答いただいた日):2021年11月9日

日本水産株式会社のロゴマーク

画像提供:日本水産株式会社

こだわり・理念

ニッスイは、消費者に安全・安心でおいしい商品を提供するために、消費者目線の商品設計を心掛け、商品と製造工程それぞれの安全性を充分に確認しています。 明治44年(1911年)の創業以来、変わることなく大切にしている「食の安心・安全」の思いは、今なお独自の「品質保証憲章」に引き継がれています。

ニッスイの生産フローチャート

各過程で安全・安心のための工夫がなされています。 例えば、商品の原材料は、信頼できる取引先から、ニッスイの基準で安全が確認できたもののみが使われています。 またフードディフェンスでは、工場や保管・配送の各工程には安心カメラを設置して入退場やアクセス制限の管理をしたり、定期的に万一の事態を想定した訓練を行うなどの予防管理に取り組んだりしています。

商品の包装について

近年、社会課題となっている海洋環境へのプラスチック流出問題に対して、ニッスイの事業を通じて取り組む指針を2020年2月に「容器包装選定ガイドライン」として定め、商品保護や品質保持などといった容器包装の本来の機能を維持しながら、環境に配慮して可能な限りプラスチックの使用量を削減することに取り組んでいます。 2021年3月より、ニッスイ独自のエコマーク「みらいの海へ」の容器包装への表示を開始、ニッスイの取り組みを広く理解してもらうとともに、消費者の要望と環境に配慮した商品を選択してもらえるよう、商品パッケージに明記しています。

養殖事業では、海洋へのプラスチック流出リスクの低いフロートへの切り替えの取り組みを行っています。 ニッスイグループは海外ではサケ・マス、国内ではブリ、マグロ、ギンザケ、サバ、マダイなどの養殖事業を行っています。 従来、国内の海面養殖ではナイロンカバーで包まれた発泡スチロール製フロートが多く使われてきましたが、このナイロンカバーが他のフロート類と比べて強度の面で劣り、万が一カバーが破れた場合、中の発泡スチロール(ポリスチレン)が砕け、海洋へ流出してしまうリスクを問題視しました。 ニッスイは、この課題解決のために、2019年度に養殖業を営むグループ会社のプラスチック製フロートの使用状況を調査・管理、2024年度までに発泡スチロールが海洋に流出しやすいフロートから、流出リスクの低いフロートへの切り替え完了することを目標として取り組んでいます。

商品価格について

商品価格は、コスト(原価)、お客様のニーズ、競合状態、商品力、販売費などの要素を総合的に考慮し、決定します。

スケソウダラについて

ニッスイの強みともいえるスケソウダラの事業は、冷凍食品製造業にも生かされています。 具体的には、

  • 白身魚とタルタルソースのフライ
  • ちくわの磯辺揚げ
  • チーズちくわの磯辺揚げ
  • かにかまの磯辺揚げ
  • かにシューマイ
  • えびシューマイ

などの商品に、スケソウダラをはじめとする白身魚のすり身が使用されています。

流通について

商品の配送はニッスイのグループ会社、業務委託先の会社が行っています。 商品の保管・配送に配慮していることは、商品を丁寧に扱うことはもちろんのこと、適正温度で保管・配送することです。

食品ロスへの取り組み

ニッスイグループは食品を取り扱う企業の責任として CSR のマテリアリティ(重要課題)のひとつにフードロス問題を掲げています。 フードロス部会を中心に、国内事業所の生産・流通・消費段階におけるフードロス削減、従業員の意識向上、一般消費者を対象とした活動など、サプライチェーン全体を通した取り組みを行っています。