テーブルマーク株式会社
このページでは、テーブルマーク株式会社(以下、テーブルマーク)に取材した内容をもとに、現代の冷凍食品の魅力を紹介しています。
取材日(ご回答いただいた日):2021年10月12日
画像提供:テーブルマーク株式会社
こだわり・理念
社名「テーブルマーク」には、「お客様に食卓(テーブル)を囲んで、団らんをしながら楽しい食事をとってもらいたい」という願いが込められているそうです。 テーブルマークは、
- 最高水準の品質管理で消費者に安全でかつ安心しておいしく食べられる商品を提供すること
- 多様化する消費者のニーズに応えること
- 冷凍だからできるおいしさと利便性を追求して付加価値の高い商品を提案すること
にこだわりを持って取り組んでいます。
商品の包装について
テーブルマークの商品の包装にはプラスチックが使用されているため、環境への配慮が進められています。
廃プラスチック削減への取り組みとしては、一部の冷凍食品のパッケージの材質について、二軸延伸ポリプロピレン(OPP:Oriented Polypropylene)と比重が軽い乳白OPPでラミネートされたフィルムを使用したり、機能的に必要性の低い内袋を無くしたりしています。 これにより、CO2排出量の削減にもつなげています。
人気の秘訣
テーブルマークには、半世紀にも及ぶロングセラーを遂げている冷凍の讃岐うどんがあります。 この人気ぶりを支えているのは「変わらぬおいしさ」と「変わったおいしさ」です。
画像提供:テーブルマーク株式会社
変わらぬおいしさ
テーブルマークの冷凍うどんの製造工程は手作りの工程と同じ工程をとっています。 これにより手作りのうどんに近いうどんが出来上がります。
また、うどんはゆで立てが一番おいしいと言われていますが、冷凍うどんの最大の特徴はそのゆで立ての状態を急速凍結するところにあります。 麺がのびる前に凍らしているので、コシのあるゆで立てのうどんを家庭でも楽しむことができます。
変わったおいしさ
テーブルマークの冷凍うどんのノウハウを結集した「丹念仕込み本場さぬきうどん」という商品があります。 これは「綾・熟成法」という新製法を採用しています。 綾・熟成法は、しっかりと練り込み、熟成させた生地を、縦だけでなく横にも延ばします(通常の商品は一方向に伸ばす)。 讃岐うどん職人が生地を何度も折り返して練り込み、方向を変えて延ばす工程を機械で再現したものです。
生地だけではなく、麺の切り方にもこだわっています。 伸ばした生地を包丁で1本1本切っており、包丁で切ったうどんは、断面が少し凹み、すっと角が立って、つゆがのりやすくなります。 また、角が立っているのでのど越しもより感じられます。
これら2つのおいしさが、人気の秘訣であるといえます。
流通について
テーブルマークは株式会社フードレックという食品物流機能を持ったグループ会社を保有しています。 この会社と、社外に委託する形態の両方で運送しています。 冷凍食品の流通においては-18℃以下になるように管理されています。 商品の保管・運送は-18℃を下回ることがないよう、さらに低い温度で管理されています。 また冷凍トラックでの積み下ろし時には品位が損なわれないよう、短時間で完了させるよう注意する必要があり、その点にも配慮しているとのことです。
食品ロスへの取り組み
テーブルマークでは、食品ロス削減に関する取り組みも行われています。
冷凍食品ではありませんが、直近では常温のレンジでチンするパックごはんについて、非常時の備蓄用として利用されることが多いことから、賞味期限を10ヶ月から1年に延長することでご家庭で賞味期限切れによる廃棄の低減が図られています。 またフードバンクに寄付するなどの活動も実施しているそうです。
展望
他社にはないテーブルマークならではの商品の開発に力を入れていくそうです。