ホーム>微生物が生み出す発酵食品>ワイン
ワイン
ワインは、ブドウの果汁を酵母によって発酵させたものです。
ブドウの果皮には野生の酵母がたくさん生息しているので、よく熟したブドウの果実を絞って放置するだけで発酵が始まりワインができます。
このように、糖から直接アルコール発酵する形式を「単式発酵」といいます。
その代表的なものが、ブドウ果汁から作るワイン(単発酵酒)です。
歴史
ワインは今から1万年も前には飲まれていたと考えられています。
メソポタミア文明の遺跡やピラミッドの壁画などに、ワインを作り飲む様子が描かれていました。ワインは古代から人々に親しまれていたことがうかがえます。
また、新石器時代にはすでに保存食として貯蔵されていたブドウがブドウ酒になることが知られ、数千年前からは本格的にワインを生産するようになったといわれています。
日本のワインの歴史は浅く、国産初のワインは1870年に山梨県甲府市で醸造したものです。
その後、人材をフランスに留学させ、ワイン醸造を学ばせるなどして努力を重ね、次第に本格的なワインになっていきました。
今では、長野県や北海道をはじめとした各地でワイン用ブドウの生産や、ワイン醸造が行われています。
種類
ワインは、醸造法・色・味・産地などによってさまざまに分類されます。
例えば、色で分けると赤・白・ロゼの3種ですが、色の濃淡によってバリエーションは限りないです。

また、味については大まかに「甘口」と「辛口」に分類されます。これはワインに含まれる糖分によるもので、赤ワインはほとんどが辛口で、白ワインやロゼワインは甘口から辛口まで幅が広いです。
赤ワインにはブドウの皮に含まれるポリフェノール(抗酸化作用)が豊富です。
