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"こうじ菌の分解パワーを観察しよう"
筑波大学 夏休み自由研究お助け隊2018
https://www.tsukuba.ac.jp/news/n201808061145.html
【場所】茨城県つくば市 【見学日】2018年7月28日
筑波大学は2018年7月28日に、中学生を対象として”夏休み自由研究お助け隊2018”という体験型の
ワークショップを開きました。
研究内容は全部で15個あり、そのうち私たちは”こうじ菌の分解パワーを観察しよう”に参加しました。
ワークショップの内容
ワークショップでは、名の通り麹菌が他の物質を分解する力がいかに強いか実験を行いました。
方法は以下の通りです。
@300mlビーカーに10%可溶性でんぷん溶液200mlを入れる。
(サンプリング1)
Aガスバーナーで60度に加熱する。
(サンプリング2)
B10gの米麹を加えてもう一度60度に加熱する。
(サンプリング3)
C60度の恒温水槽に移して、15分後(サンプリング4)、30分後(サンプリング5)、60分後(サンプリング6)に
それぞれサンプリングを行う。
これを通して得たサンプル1〜6のでんぷんの分解具合を、3つの方法で比較しました。
@糖度計による計測
糖度計とは、光の屈折具合によって糖の含有率を計測するもので、ここではサンプル番号が後ろになるにつれて
数値が小さくなりました。
ATERUMOの新ウリハースGa(尿糖検査用)という試験紙を使う
これは、ブドウ糖の量によって、 多ければ多いほど濃い緑色に変化するというものです。
実際に使ってみると、4~6はサンプル番号が大きい方が薄い緑色に変化していました。
Bヨウ素液を使う
これを液に投入すると、サンプル番号が大きいほどヨウ素液の色が段々薄くなりました。
これらの3つの観察によって、サンプル番号が後ろになるにつれて糖の割合が少なくなっていることが読み取れ、こうじ菌は時間経過によってより多くの糖を分解することがわかりました。
ワークショップ内ではこの実験のみを行いましたが、家でもさらに他の実験ができるよう道具を用意してくださいました。
その実験方法が以下の通りです。
@可溶性デンプン1%の入った1/10ポテトデキステロース寒天培養に米麹を数か所に埋め込む。
A2〜3日後にヨウ素液をかけ、デンプンが分解してヨウ素の色が白くなる部分ができるかどうか調べる。
B米麹以外の食品を使って対比実験を行う。
@〜Aのように実験を行うと、実際にヨウ素の色が米麹の周りから同心円状に白くなっていました。
また、米麹を納豆や米味噌などに置き換えて実験をしてみても同じ結果が得られました。
感想