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権利の歴史

1990年 「子どものための世界サミット」開催

1990年、前年に採択された「子どもの権利条約」が発効し、子どもに関する課題へ取り組む機運が世界的に高まる中「子どものための世界サミット」がニューヨークの国連本部にて開催されました。子どもに関する問題のためだけにサミットレベルの国際会合が開かれるのは史上初めてで、152ヵ国の政府代表(うち71ヵ国は首脳)が参加しました。子どものために2000年までに達成すべき目標が定められ、日本からは、当時の海部俊樹首相が参加し、基調演説を行いました。

サミットでは、以下に示す達成すべき7つの目標を中心として、27の目標が定められました。

  1. 5歳未満児の死亡率を1990年の3分の1、または出生1,000人あたり70人のレベルまで引き下げること。
  2. 母体死亡率を1990年の半分の水準にまで減らす。
  3. 5歳未満児の栄養失調率を1990年の水準にまで減らす。
  4. すべての人が安全な飲料水と衛生施設を使えるようにする。
  5. すべての子どもが小学校教育を受けることができ、少なくとも80%が小学校を卒業する。
  6. 大人の非識字率を1990年の半分にまで減らすこととし、女性の識字率向上を重視する。
  7. 特に困難な状況下にある子どもを守り、武力衝突に巻き込まれた子どもなどは特別に保護する。
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