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権利の歴史

1922年 イギリス「世界児童憲章」

第一次世界大戦によって、子どもたちの安全や健康は害されました。戦後、欧州の土地は荒廃し、各地で多くの子供達が飢えに苦しんでいました。そうした中で、イギリス人女性エグランタイン・ジェブに組織された、「セーブ・ザ・チルドレン」は、栄養不良に苦しむ欧州の子どもたちに、かつての敵国であっても、そうでなくても食糧を送る活動をしてました。そして、同団体によって1922年に提唱されたのが「世界児童憲章」です。憲章は総則4条と条文28条からなります。総則では、教育児童福祉が子どもの権利を保障する上での基本であり、「子どもには健康が保障され、それが脅かされた時には救護されなくてはならず、また、子どもは道徳的、身体的、精神的な発達の機会が与えられるべきである」との主張が書かれています。こうした考え方は、後の「児童の権利に関する宣言(ジュネーブ宣言)」に受け継がれていきます。

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