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おわりに

考察

ここまで、子どもの権利の歴史やその具体的な内容、子どものまつわる社会課題とそれらに対する取り組みについて学んできました。ここでは、そうした課題を解決し、全ての子供が笑顔で暮らせる未来を築いていくために、私たちにできることを考えていきます

子どもの権利について考える

子どもにとってより良い未来を築いていくには、私たち一人ひとりが子どもの権利と子どもに関する課題について知り、考えていく必要があるのではないでしょうか。これまでの子どもの権利の進歩を振り返っても、社会の中での声の高まりによって成し遂げられてきたところもあります。社会を構成する最小単位である私たち一人ひとりが子どもを想い、子どもにとってより良い社会を作っていくという意識を持っていれば、それぞれの身の回りで小さな変化が生まれ、社会も全体として変わっていくのではないかと考えます。

当サイトは「第25回全国中学高校Webコンテスト」参加作品ですので、コンテストが入り口になって訪れていただいいた方も多いと思いますが、当サイトに掲載されているような、子どもの権利や子どもに関する社会課題についての情報に能動的にアクセスしているような方は、すでに子どもに関する問題に関心を持っている人が多いのではないかと思います。ですが、社会的な変化を起こしていくためには、今は関心を持っていない人にも、子どもたちの置かれている現状と彼らの未来について考えてもらう必要があります。そのため、子どもたちについて考える「環」を広げていくことが重要なのではないでしょうか。子どもにまつわる課題に関連して、命が犠牲になるような悲惨な事件などが起きると、社会でも大きな関心を集め、子どもに関する課題への注目が高まることもあると思います。しかし、こうした事件は時間の経過とともに、効果的な改善策が施されないまま忘れられてしまうかもしれません。こうした事件を風化させないことも重要ですが、その前に、このような事件が起こる前に子どもに関する社会課題への関心を高め、問題の解決に向けて一歩ずつ進んでいくことが大切だと思います。そうすることで、悲惨な事件が起こる前に、状況が改善されていくかもしれません。

周りと子どもの権利について話したりすることも、こういった子どもの権利について考える「環」を広げていくことにつながると思います。突然、友人に「子どもの権利について話そう」というように話しかけたりするのは、驚かれるかもしれませんし、少し堅苦しいように感じる人もいると思います。ですので、自分の学校の校則など、身近な話題から話してみるとよいと思います。

全ての子供が笑顔で暮らせる未来を築いていくためには、まずは、私たちが子どもたちについて考え、その上で「環」を広げていくことが重要なのではないでしょうか

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